(※写真はイメージです/PIXTA)

スマホ保有率は67.6%と7割近くを占めています。商品・サービス提供も、PCのみならずスマホ経由で実施した方がいいことが分かります。コンサルタントの井口嘉則氏が著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

ネット動画で商品・サービス紹介を行う

インターネットの大容量・高速化が進み動画が使えるようになってきました。

 

(1)インターネット環境の大容量・高速化

インターネットのスピードは、光回線を使用し、上り下りとも100Mバイト/秒程度は当たり前になってきて、大きなファイル容量のものも、数秒程度で送れるようになりました。

 

動画自体も、画質の高精度化によって容量が増えましたが、インターネット回線の高速化とWebサーバーの容量アップにより、1時間を超えるような動画データも、ネットでWebサーバーとのアップロード/ダウンロードがスムーズに行えるようになりました。

 

(2)動画に適したモノ

立体的なもの、動きのあるものや加工、組み立て等動画の方が分りやすい商品・サービスは動画で紹介を行うものが増えています。

 

例えば、不動産。以前は間取りのチラシしかなく、不動産屋に電話して現地を下見させてもらうしかなかったですが、最近では、ネットで条件を入れると条件に合致した物件が表示され、さらにその物件内部を動画で撮ったショートビデオが見られるようになりました。

 

これにより、間取り図だけでは分りにくい物件の善し悪しや自分の希望に合致した物件かどうかが、事前に判断できるようになりました。

 

新築分譲マンションのモデルルームもリアルとバーチャルの併用型となりつつあります。コロナ禍の中でリアルでの見学が敬遠される中、バーチャルでおよその見当をつけ、最後の決めでリアルを確認といったパターンも増えています。

 

中には、マッチングサイトで結婚相手をバーチャルだけで決めてしまう人も出て来ていますから、ネット及び動画対応は必須となってきています。

 

(3)ビデオ撮影と編集

ビデオ撮影自体は、わざわざ専用のビデオカメラを用意しなくても、スマホやデジカメで素人でも撮れるようになりました。編集ソフトも、プロ用もありますが、フリーソフトでもトリミングやテロップ挿入、BGM挿入等が行え、一般のビジネスパーソンでも編集が行えるようになりました。

 

もちろん映像そのものを売りにするような、高画質でよく編集されたものは専門家に有料で任せたほうがいいですが、そこそこの品質のものであれば、素人でもできるようになりました。

 

(4)B2Bでも進む動画活用

動画活用は、B2Cの業界だけでなく、B2Bの業界でも今後進んで行きます。お客様へのカタログ紹介や、操作方法、トラブル時の対処方法など、従来は紙や冊子で発行していたものを動画にして配信することができます。最近ではバーチャル展示会も開かれるようになって来ています。

 

(5)技術革新に乗り遅れない

一方、そうしたネット対応のできていない古いタイプの街の不動産会社はいつの間にか駅前から閉店撤退しています。このような技術革新はどのような業界にも波及していきますから、できれば業界に先んじて取り入れ、遅くとも乗り遅れないようにはする必要があります。

 

ポイント
商品・サービス紹介に動画活用で乗り遅れない

 

井口 嘉則
株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット 代表取締役
オフィス井口 代表

 

 

※本連載は、井口嘉則氏の著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

事業計画書の作り方100の法則

事業計画書の作り方100の法則

井口 嘉則

日本能率協会マネジメントセンター

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