(※写真はイメージです/PIXTA)

投資の際には、リスクをヘッジするためにさまざまな金融商品を「組み合わせる」ことがポイント。ここでは不動産コンサルティングを展開するクレディ・テック株式会社代表取締役の村上年範氏が、ポートフォリオの組み方について解説していきます。

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「日本と欧米」投資で生まれた“大きな差”

老後に向けて資産形成をするには、数多ある金融商品を自分なりに組み合わせて長期投資をする必要があります。資産形成にポートフォリオを組む必要性があるのは、リターンの最大化とリスクの最小化のためです。ここでは「自分なりに金融商品のポートフォリオを組む」考え方について解説します。

 

日本人は投資に苦手意識をもっており、投資には不慣れな国民だといわれています。

 

日本人の家計金融資産に現金が占める割合は50%を超えます。欧米人の現金が占める割合は10%程度であることと比較すると、いかに日本人が現金主義かがわかります。

 

また、日本は生命保険大国です。生命保険の加入率は80%を超え、多くの方が生命保険で老後に向けた資産形成をしているのです。

 

現金と生命保険を合わせると日本人の家計金融資産に占める割合は80%を超えます。日本人の老後資産形成は、ほぼ現金と生命保険で形成されているということです。どちらも元本保証のローリスク商品なので、効率のよい資産形成ができているとは言い難いでしょう。

 

欧米人の家計金融資産に、リスク商品である株式や投資信託が占める割合は46%です。日本人と欧米人の家計金融資産の内訳の違いは、過去20年の家計金融資産の“増え幅”に直結しています。

 

過去20年で日本人の家計金融資産が「1.5倍」になったのに対し、欧米人の家計金融資産は「3倍」を超えました。同じ資金を投じたとしても、積極的にリスク商品を組み込んでいる欧米人とローリスク商品を中心に資産形成している日本人とでは、2倍以上の差が生じてしまったのです。

 

この結果からわかることは、ある程度のリスクを抱えなければリターンが得られないということです。とはいえ、ハイリスク・ハイリターンの金融商品ばかりで資産形成をすると資産が激減してしまうこともあります。

 

そこで自分なりのポートフォリオを組み、資産形成をしなければならないということになるのです。

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