(※写真はイメージです/PIXTA)

投資の際には、リスクをヘッジするためにさまざまな金融商品を「組み合わせる」ことがポイント。ここでは不動産コンサルティングを展開するクレディ・テック株式会社代表取締役の村上年範氏が、ポートフォリオの組み方について解説していきます。

「自分なりのポートフォリオ」どう組んだらいい?

「自分なりのポートフォリオを組むといっても、どの金融商品で資産形成をすればいいかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。そこで、まずは誰かのポートフォリオの真似をすることからはじめてみましょう。

 

日本人の年金を投資運用しているのがGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)です。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオは個人の資産形成にも参考になります。

 

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオは、国内債券25%、外国債券25%、国内株式25%、外国株式25%となっています。以前は国内債券の割合が高かったのですが、徐々に国内債券の割合を下げ、2020年にこのポートフォリオに見直されました。みなさんの年金の原資はこのポートフォリオで管理運用がされています。直近の投資運用実績では、外国株式と国内株式で資産が大幅に増えています。

 

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、「ローリスクである債権とハイリスクである株式」「ローリスクである国内とハイリスクである外国」でポートフォリオを組むことでミドルリスク・ミドルリターンを目指していることがわかります。

 

個人の資産形成のポートフォリオにおいては、債権を生命保険に置き換えてもいいでしょう。債権を円建ての生命保険と外貨建ての生命保険に置き換えることで、同じようなポートフォリオになります。

「日本人だからこそ」海外の金融商品が不可欠なワケ

いずれ日本人は世界に目を向けて、海外の金融商品で老後資産形成をせざるを得なくなります。効率的な老後資産形成には海外の金融商品が必要不可欠です。

 

日本人だからこそ、海外の金融商品で老後資産形成するメリットがあります。日本は過去20年以上、先進諸外国と比べてインフレーション率が極端に低く、超少子高齢化により今後生産性が上がる見込みがありません。

 

インフレーションしない国からインフレーションする国に投資をすることで、その国のインフレーション率を投資効果に上乗せすることができます。また、経済成長しない国から経済成長する国に投資をすることで、その国の経済成長率を投資効果に上乗せすることができます。

 

日本円はIMF(国際通貨基金)のSDR採用通貨で国際通貨です。どの通貨でも外貨両替することができ、外貨で資産形成することにより世界中のどこにでも投資することができるようになります。

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