中国市場
3月回顧…上海は1年8カ月ぶりに3,100pt割れ
3月の中国市場で各指数は大幅安。上海総合指数は16日に約1年8カ月半ぶりの安値3,023ptまで売られた。深セン成分指数も同日、約1年9ヵ月ぶりの安値となる11,331ptまで下落。地政学リスクに敏感な海外投資資金の流出が目立った。
外資によるA株売越額は592億元(月初~3/21まで。2月は39億元の買い越し)に膨らんだ。
一方、中国政府が16日の会議で「市場に有利な政策を積極的に打ち出す」としたことが市場支援策の連想を呼び、投資家マインドが一時改善した。1日当たり売買代金(上海+深セン)は1兆元前後が続き、流動性は潤沢だった。
4月見通し…一喜一憂か、下値リスクは限定的
予想レンジ……上海総合指数:3,050~3,450pt、
深セン成分指数:11,500~13,500pt
4月の中国市場で各指数はもみ合い推移となりそう。ウクライナ情勢を巡る不透明感が引き続き相場の変数となる。
また、新型コロナの感染再拡大を受け、1~3月期の中国経済統計(19日発表)で景気後退感が意識されれば、相場の重しとなろう。
ただ、上海は3,000pt前後、深センは11,500pt前後で下げ渋る場面が見られるため、下値は限定的か。中国政府は感染流行を4月中旬に抑え込む目標を掲げている。順調に行けば5月の労働節連休を前に旅行やレジャー関連株に見直し機運も出てくるだろう。
4~5日は清明節関連の祝日で休場となる。
奥山 要一郎
東洋証券株式会社
上海駐在員事務所所長
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