(※写真はイメージです/PIXTA)

※本記事は、東洋証券株式会社の中国株レポートから転載したものです。

中国株式市場…昨年の振り返り

2023年の中国株式市場は、ゼロコロナ政策の終了に伴うリオープン(経済再開)への期待や外資の流入加速(1月は過去最多の1413億元買い越し)などを受け年初から好調に推移し、上海総合指数は5月上旬に約10ヵ月ぶりの高値の3,418pt(23/5/9)まで買われた。

 

深セン成分指数は年初に約5ヵ月ぶり高値の12,246pt(23/1/30)まで上昇。年後半は中国経済の減速懸念や不動産債務問題に対する警戒感などが嫌気され、上海総合指数は節目の3,000pt、深セン成分指数は10,000ptを割り込んだ。海外投資資金の流出加速も相場全体の重荷となった。

2024年の中国株式市場見通し…現地証券会社の見解まとめ

さて、24年はどのような展開が予想されるだろうか? 以下、中国経済や株式の動向について現地の主要証券各社の見解をまとめてみた。

 

経済成長率は総じて5%前後が見込まれている。政府は積極的な財政政策を継続し、内需拡大を促していく姿勢だ。固定資産投資は5%前後の増加となりそう。

 

インフラおよび製造業設備向け投資の拡大が、不動産開発投資の減少をカバーできるとの見方もある。

 

輸出面ではアフリカやロシアなど「一帯一路」沿線国・地域を中心に自動車や建設機械の出荷増が期待される。欧米との関係改善は短期的には難しいと懸念する声もあるが、グリーンエネルギーなど環境関連の貿易は活発的になりそうだ。

 

株式市場は、前半は上昇するとの楽観的な声が多い。経済の力強い回復やデジタル経済推進の政策支援などのポジティブ材料が相場動向に反映されそうだ。

 

ただ、後半に米大統領選(11月)が控えているため、米国の対中強硬姿勢が強まれば神経質な動きになると見る向きもある。

 

上海総合指数のレンジは、今年も地場系大手証券ははっきりした予想は示していない。外れた時の投資家や市場からの非難を恐れていると思われる。

 

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