本記事は、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社の『マーケット情報』を転載したものです。

なぜロシアの行動は物価上昇を加速させそうなのか

世界の物価上昇率はすでに数十年に一度の高水準にあります。コモディティ価格の持続的な上昇は、短期的には物価上昇圧力に拍車をかけるだけでしょう。

 

この紛争は、より長期的な物価上昇圧力につながる可能性もあります。化石燃料から再生可能エネルギーへのエネルギー転換のペースが加速すれば、物価上昇を誘発します。

 

再生可能エネルギー用のハードウェアの投入コストは上昇しており、再生可能エネルギー用ハードウェアの生産には初期費用がかかります。さらに、特定の製品について供給の保証をより重視する流れに伴うサプライチェーンの多様化と経済の二極化の加速も、物価上昇を引き起こす要因です。

 

地政学的、供給サイドが引き起こしたコモディティ価格の上昇がもたらす影響は、スタグフレーションのリスク、すなわちインフレの昂進と経済成長の鈍化をもたらします。

 

このため、中央銀行の対応は複雑になります。米国の予想される利上げペースは緩やかになっていますが、我々は依然として今年中に合計1%の利上げを見込んでいます。

 

世界の経済成長は鈍化すると予想されますが、その影響は市場によって異なると考えています。米国はエネルギー自給率が高く、世界貿易へのエクスポージャーが低いため、欧州や他の先進国市場よりも影響を受けにくいとみています。

 

米国では、他の先進国市場に比べて金融引き締めが縮小される可能性が低いことから、米ドルはさらに上昇すると予想されます。

 

注目のセミナー情報

【資産運用】5月8日(水)開催
米国株式投資に新たな選択肢
知られざる有望企業の発掘機会が多数存在
「USマイクロキャップ株式ファンド」の魅力

 

【国内不動産】5月16日(木)開催
東京23区×新築×RC造のデザイナーズマンションで
〈5.5%超の利回り・1億円超の売却益〉を実現
物件開発のプロが伝授する「土地選び」の極意

次ページ新興国市場への影響は?

【ご留意事項】
・本資料は、情報提供を目的としてシュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が作成した資料であり、いかなる有価証券の売買の申込み、その他勧誘を意図するものではありません。
・本資料に示されている運用実績、データ等は過去のものであり、将来の投資成果等を示唆あるいは保証するものではありません。投資資産および投資によりもたらされる収益の価値は上方にも下方にも変動し、投資元本を毀損する場合があります。また外貨建て資産の場合は、為替レートの変動により投資価値が変動します。
・予測値は将来の傾向を例示することを目的とするものであり、その実現を示唆あるいは保証するものではりません。実際には予測値と異なる結果になる場合があります。シュローダーは予測値、前提となる仮定、経済および市場状況の変化、予測モデルその他に関する変更や更新について情報提供を行う義務を有しません。
・本資料中に含まれる第三者機関提供のデータは、データ提供者の同意なく再製、抽出、あるいは使用することが禁じられている場合があります。第三者機関提供データはいかなる保証も提供いたしません。第三者提供データに関して、本資料の作成者あるいは提供者はいかなる責任を負うものではありません。
・本資料中に記載されたシュローダーの見解は、策定時点で知りうる範囲内の妥当な前提に基づく所見や展望を示すものであり、将来の動向や予測の実現を保証するものではありません。市場環境やその他の状況等によって将来予告なく変更する場合があります。
・本資料は、作成時点において弊社が信頼できると判断した情報に基づいて作成されておりますが、内容の正確性あるいは完全性については、これを保証するものではありません。
・本資料を弊社の許諾なく複製、転用、配布することを禁じます。シュローダー/Schrodersとは、シュローダーplcおよびシュローダー・グループに属する同社の子会社および関連会社等を意味します。
シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第90号
加入協会/一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録