(写真はイメージです/PIXTA)

本記事では、企業法務に詳しいAuthense法律事務所の西尾公伸弁護士が、企業におけるメタバース活用のメリット・デメリットについて解説していきます。

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ゲームとしての側面が強かったが…変化するメタバース

メタバースとは、「超(meta)」と「宇宙(universe)」とを組み合わせた造語です。

 

一般的には、オンライン上に設けられた仮想空間(「バーチャル空間」ともいいます)を指し、ユーザーのアバター同士が交流をしたり仮想空間上で開催されるイベントに参加をしたりすることができるプラットフォームをいいます。

 

メタバースは従来、余暇を楽しむ「ゲーム」としての側面が強いものでした。しかし、インターネットのさらなる高速化や機器の普及なども相まって、より日常を過ごす空間へと移行しつつあります。

 

特に、コロナ禍で外出を制限する人が増えるなか、メタバース空間で「外出体験」をしたり友人などとコミュニケーションを取ったりする人も増え、今後ますます日常に根付いたものとなっていくと考えられます。

どんなものが「メタバース」に該当するのか?

たとえば、次のものがメタバースに該当すると考えられます。

 

セカンドライフ

セカンドライフとは、2000年代に一大ブームとなったゲームです。

 

セカンドライフでは、ゲーム内の仮想空間上をユーザーの分身ともいえる3Dアバターが自由に動き回って生活をします。タイトルのとおり、ゲーム内でもう一人の自分が生活をしているイメージです。

 

仮想空間内で買い物をしたり自ら製作したアイテムなどを販売したりすることができる点も斬新で、大きな話題となりました。

 

企業がセカンドライフ内で店舗を出店する例も多く、セカンドライフ内で会議を開催することも可能です。セカンドライフは、まさにメタバースの先駆けといえるでしょう。

 

ブームは去ったように思われがちですが、現在も稼働しており、新たな機能が順次リリースされています。

 

Minecraft(マインクラフト)

Minecraft(マインクラフト)とは、仮想空間上にブロックを積み上げるなどして建物を建築したり採掘をして材料を集めたりするゲームです。

 

仮想空間の中を自由に冒険して他のユーザーが制作した建物などを見て回ることなどもでき、メタバースの一種であるといわれています。

 

次ページほかにもこんなものが「メタバース」に該当

本記事はAuthense企業法務のブログ・コラムを転載したものです。

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