(※写真はイメージです/PIXTA)

わが子の学力を上げるためには、どのような塾・予備校を選ぶべきなのでしょうか? 個別指導で生徒の8割を東大・京大医学部に合格させた乾俊和氏が解説します。

添削指導があるかどうか

〈添削指導のメリット〉

◎ケアレスミスを減少させ得点力が大幅アップ

◎“気づく”ことで効果的な学習が可能

◎解答だけでなく思考過程を指導してもらえる

 

難関大学の多くで記述問題が出題されます。記述問題で高得点を取るコツは、答案をもとに直接アドバイスをもらうことです。

 

私はこれまで多くの答案を見てきましたが、点を取れない最大の原因は、基本的なミスを何度も繰り返すことにあると考えています。こうしたミスは子ども1人では決して改善しません。子どもはみな最高の答案を書いているつもりだからです。

 

その場で一つひとつ指摘し、改善方法を徹底させることが必要です。記述問題では、分からないから点数を取れないこともありますが、分かっているが正確に表現できないことで点数を落としていることが多いのです。

 

特にケアレスミスが多い場合は添削指導を数ヵ月するだけで、見違えるほど成績が上がる場合が多数あります。

 

また添削指導の第2の効果として、生徒の理解度を正確に把握でき、より具体的なアドバイスがもらえるということがあります。

 

客観式問題と記述式問題では、客観式問題はマルバツで答えるため、答えを見たら終わりという意識がどうしても強くなります。それに対して、記述式問題はマルバツではなく、思考過程や改善点に意識が向かいます。

 

「何が理解でき、何が理解できていないか」を意識化できます。記述答案の添削と質疑応答を通じて、子どもの理解度に合わせた指導をすることで、効果的に学力を上げることができるのです。また、思考過程を指導してもらえることで納得して、次の問題へと進んでいくことができます。

 

なお「通信添削は効果が薄い」と思われるのは、答案添削はできても思考過程の添削ができないためです。また添削指導がないのは論外として、あっても1週間や1ヵ月に1度などの塾は成績が上がりません。問題を解いた時の思考過程を思い出すことは難しいからです。

ノートチェックがあるかどうか

〈ノートチェックのメリット〉

◎授業への参加意欲が向上

◎記憶を育てることができる

 

ノートを取らない子どもは、そもそも復習のモチベーションが低い傾向があります。はっきり言えば、復習する気がないからノートを取らないのです。

 

「昨日の3時ごろ何をしていましたか」と聞かれて、記憶だけで具体的に答えることは難しいはずです。さらに「一昨日の3時ごろ何を考えていましたか」の回答はさらに困難でしょう。手帳やノートに控えていたり、その時の写真などがあれば「〇〇の本を読んでいました」「××のことを考えていました」と答えることは難しくありません。記憶は劣化するだけでなく、都合よく忘れたりもします。情報が多くなればなるほど混乱もします。だからこそ授業ノートをしっかりと取る必要があるのです。

 

また板書を写すだけでなく、先生が言ったことなど重要な事項をどんどんノートへ書き込むといいでしょう。さらに一歩進めて、授業後そのノートに自分で調べたもの、考えたことを書き加えることで、自分なりの最強のノートができます。このようにちょっとした心掛け次第で「記憶を育てる」ことができるのです。

 

ノートをチェックすることで、授業への参加意識は高まります。授業後にチェックがあるからこそ、授業に対する集中力が増すことは言うまでもありません。

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    ※本連載は、乾俊和氏の著書『具体的すぎる難関大学現役合格メソッド40』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

    中高一貫校生徒の親が知っておくべき 具体的すぎる難関大学現役合格メソッド40

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    乾 俊和

    幻冬舎メディアコンサルティング

    勉強への意欲がアップする! 定期テストや模試の成績も上がる! 東大合格も夢じゃない! 塾講師として中高一貫校に通う子どもたちを約30年間サポートし、学校の最下位グループから東大理IIIや京大医学部に進学させた実績…

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