無料でビジネスを始めるチャンス…「メタバース(仮想空間)で稼ぐ」の具体例【1級FP技能士が解説】

無料でビジネスを始めるチャンス…「メタバース(仮想空間)で稼ぐ」の具体例【1級FP技能士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

IT技術の発達やコロナ禍による巣ごもり需要の高まりから、現実世界とバーチャル空間の融合が進んでいます。その中でも今回は「メタバース」に着目し、ビジネスへの活用方法を考えていきましょう。1級FP技能士・笹田潔氏が解説します。

■「メタバース」でコインラインドリー店舗を経営する場合

図表1では、月売上が約86万円(年間約1,000万円)だとすると、月経費約71万円を相殺して粗利約15万円(年間180万円)のキャッシュフローで、初期投資費用3,700万円を投資回収年数20.5年で回収すると示しましたが、もしメタバース上に同じようなコインランドリー店舗を作った場合はどうでしょう。

 

初期投資費用がかからず、売上をどのように伸ばすかだけを考えれば良いことになります。ただ、メタバース空間に洗濯物を持ってくるアバターがいるのでしょうか? メタバースのアバターが洗濯を必要とするとは考えにくいです。

 

アバターは先に記載の通り自分自身の分身です。現実で自分自身が必要としている洗濯物をアバターが洗濯物予約(洗濯代行サービスの受付)をしていると考えたらどうでしょう。

 

洗濯代行サービスはインターネットや、サブスクリプション(月額定額利用方式)により受付を行っていますが、特定のタワーマンション限定サービスとして、メタバース内コインランドリーで利用できるとしたら、どうでしょう。

 

具体的には、洗濯代行の受付をメタバース内で行い、所定の時間までにタワーマンションの宅配専用BOXに洗濯代行専用袋に入れた洗濯物を置いておけば、回収された洗濯物は翌朝、洗濯され折りたたまれた状態で宅配専用BOXの中に戻ってきているようなイメージです(図表2)。

 

[図表2]メタバースでのコインランドリー店舗経営(イメージ)

 

当然、下着やクリーニングに出すような高価な服はコインランドリーに合わないと考える方もいます。しかしながら逆に、大きな布団や毛布、乾くまで時間のかかるバスタオル、Tシャツ、枕、シューズなどはどうでしょう。

 

すでにコインランドリーを所有している投資家が、洗濯代行サービスをメタバース空間で行う場合、低リスクで稼働率をアップさせる効率的な方法になります。

 

洗濯代行サービスには宅配にかかる人件費が必要となりますので、売上がアップしても追加コストが必要であることは間違いありませんが、洗濯代行サービス自体の値段は、自らコインランドリーに洗濯物を持っていく手間と時間の代替で設定されています。コロナ禍で需要が確実にアップしたサービスの一つに、洗濯代行サービスもあるのです。

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