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コロナで収入減の保険見直し術…自営業のライフプラン
夫:片山隆史さん(仮名)48歳、食品輸入業者
妻:恵子さん(仮名)40歳、公務員
子ども:8歳、10歳
家計の状況
夫の年収:500万円
妻の年収:350万円
●月額の保険料:8万7,120円
■厚生年金に加入していない自営業者は死亡保障を大きめに
片山さんは、海外から食品を輸入して、レストランやショップなどに卸すことで収入を得ています。折しも新型コロナウイルスの影響を受けて、収入が厳しい状況が続いています。
これまで保険には無頓着で「たくさん加入したほうがよい」と考えていましたが、これをきっかけに、保険の断捨離をしたいと意気込んでいます。
家族は妻と、子どもが2人。
子どもが小さいため、それほど教育費はかかりませんが、中学校から塾に行ったりと、費用がかさむだろうと想像しています。
独身の頃から加入している終身保険は、予定利率が高いため、保険料が割安です。このまま払い続けていきましょう。
定期保険は、お祝い金付きとお祝い金のない商品の2つに加入していますが、入り直したほうが保険料は安くなるでしょう。なぜなら、数年前に死亡保険の保険料が値下がりしているからです。
祝金付きの商品は、祝金と満期保険金があるため、楽しみがあるとは思いますが、資金繰りを優先しましょうか。2本とも解約をして、定期保険と収入保障保険に入り直します。
定期保険は、2人分の教育費プラスアルファで、2500万円。片山さんは自営業なので、厚生年金に加入していません。死亡保障は会社員と比べて大きな金額が必要です。
なぜなら、妻が受け取る遺族年金は、子どもが18歳までで年間100万円程度しかないからです。そこで、収入保障保険には、25万円で加入しましょう。
それぞれ保険料は、8000円と5712円です。加入した月の死亡保障は、8800万円です。収入保障保険は、保障額が毎月25万円ずつ少なくなることに注意をしてください。
さらに、就業不能保険にも毎月25万円で加入しておくと安心です。入院も心配だということで、県民共済の入院保障型を選びました。1日当たりの給付金は1万円で、保障期間も病気が124日までと長いことが特徴です。
妻は勤務先の健康保険に加入しているため、医療保険を解約。収入保障保険をプラスしました。見直すことで、保険料を約5万円も圧縮することができました。