顧客目線に立った商品内容やサービスか?
▶顧客に優しい保険会社
■顧客のためか、売上げ重視か保険会社の姿勢に注目
「顧客思いの保険会社」とは、本当に顧客のことを考えて保険業を営んでいるのか、顧客思いの商品を開発しているかなど、保険会社の姿勢も大きな要素となります。
以前、金融庁がダメ出しをした商品のひとつに、「外貨建て保険」があります。金融庁は、外貨建て保険で運用したケースと、外貨建ての債券や投資信託で運用したケースを比べて、外貨建て保険のほうが「10年で10%程度低くなる」と指摘しました。
たとえば「メットライフ生命」の「スーパー割引定期保険」では、保険料率を4つに分け、特に非喫煙者で健康状態のよい人の保険料を安く設定するなど、顧客の状況に合った商品を開発しています。
また、セカンドオピニオン相談デスクは、より高度な専門性が必要と判断した場合に、「優秀専門臨床医」を紹介するなどの付帯サービスにも定評があります。
「チューリッヒ生命」は、オリジナリティのある商品の開発や、業界に先駆けてストレス性疾患に注力するなど、方針がブレないこと、そして新しい商品にもチャレンジする精神が評価されています。
さらに、クーリング・オフの期間が長いこと。通常、クーリング・オフは、申込日または「申込みの撤回等に関する事項を記載した書面」を交付された日のいずれか遅い日から、その日を含めて8日以内。でも、チューリッヒ生命は31日以内と長いのです。
「SOMPOひまわり生命」は、「健康応援企業」への変革を目指しています。たとえば、医療保険の健康回復支援給付特約では、高血圧症・脂質異常症・高血糖症の投薬治療を受けた場合、健康回復支援給付金を受け取れます。また、生活習慣病重症化予防プログラムShipを提供しています。収入保障保険の「健康☆チャレンジ!制度」も画期的だといえるでしょう。
「オリックス生命」は、ホームページが見やすいことや、シンプルさを心掛けていることが見て取れます。
ティーペック社のサービスが医療関係の商品だけでなく死亡関係の商品まで広げたことは評価できます。
シンプルな保障内容を心掛け、喫煙の有無や健康状態に関わらず一律の保険料体系を採用。もちろん、肝心の保険料も安いといえるでしょう。
インターネット保険会社の先駆け「ライフネット生命」は、「ネットの会社だからこそリアルな接点を大切にしたい」と、開業当時から毎年、「ふれあいフェア」を開催。ふれあいフェアは、契約者向けイベントで、社長や社員が会社や保険のことを話したり、顧客側からも質問や要望を直接、伝えることができます。
託児サービスやお菓子・飲み物も用意。ライフネット生命には、顧客からの声や意見を参考にして、ウェブサイトを見やすく・使いやすくするための改善案を企画するセクションがあります。顧客の声が反映されるのはよいことだといえるでしょう。