(※写真はイメージです/PIXTA)

ギャップ分析は、現在の状態を理想的な状態や目標と比較して、その差異(ギャップ)を課題として捉え、理想を達成するためには何が必要なのかを分析します。会社がビジネス目標を達成するのに最適な方法を判断するのに役立ちます。コンサルタントの井口嘉則氏が著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

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ギャップ分析は定量・定性両面で行う

3つの戦略立案のパターンでいうと、(1)ビジョン先行型と(2)分析先行型1では、戦略立案に入る前にギャップの分析が必要になります。(3)分析先行型2でもビジョン・目標設定の後に、その戦略で目標達成できるかというギャップ分析が必要になります。

 

ギャップ分析を行う場合は、定量と定性の両面で行う必要があります。それは、ただ定量目標が一定時期に達成できれば良いのではなく、その後も継続的・持続的な成長・発展行うためには、定性的な面も戦略的に取組み、改善や改革を図っていく必要があるからです。

 

(1)定量面でのギャップ

 

定量目標とのギャップは、中期であれば3年後の経営目標と直近の実績、または実績見込みと対比して不足分をプラス(+)マークで表現します。

 

すなわち、目標が150億円で実績見込みが100億円であれば、+50億円と表記します。ギャップというとマイナス表記をしたがる人がいますが、足りないという表記よりも、これだけ増やす必要があるという方が、課題意識が芽生えるでしょう。小さなことですが、そういうことにも配慮します。

 

定量目標は、通常売上高や利益額、利益率、拠点数、人員数等で表記することが多いですが、近年はコーポレートガバナンスコードなどの影響により、ROAやROE、ROIC、EBITDA等が使われるケースもあります。

 

(2)定性面でのギャップ

 

定性面でのギャップは、以下の6つの視点で把握します。

 

①事業面……経営目標に、新規事業の立ち上げが謳われ、現状まだ立ち上がっていない場合、新規事業のネタがないとなります。既存事業関連のギャップもあり得ます。

 

②技術・ノウハウ面……目標達成に新しい技術やノウハウの獲得が必須の場合にこのギャップが生じます。特許等もここです。

 

③対外面・ブランド面……経営目標を達成するのに、知名度やブランドイメージが不足するケースがあります。

 

④組織面……部門間の連携が必要なのに、縦割りの横連携が少ない組織となっているケースがあります。組織構造や運営面でのギャップを表現します。

 

⑤ヒトの面……経営目標達成に人材面で不足したり、問題があったりするケースがあります。海外人材やリーダー人材など。

 

⑥業務・システム面……ビジョン達成に業務やシステム面での見直しが必要なケースがあります。

 

 

ポイント
定量定性両面でのギャップ分析が戦略のヒントに

 

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    ※本連載は、井口嘉則氏の著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

    事業計画書の作り方100の法則

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    井口 嘉則

    日本能率協会マネジメントセンター

    経営環境が激変する最悪シナリオを乗り切る「事業計画書」の立て方・作り方とは? 「ビジョン・戦略立案フレームワーク」で何を/どの段階で行うかがわかる“これからの”実践教科書。 コロナ禍にあっても、事業計画の立…

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