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会社経営に活用可能なフレームワークはたくさんある!
会社が実際に戦略を立てるときは、それぞれの状況によって考える必要があります。
例えば、「売上高を具体的にどう上げればいいのか」「社内のリソースをどう割り振ればいいのか」といった問題について考えるときは、会計の知識だけでは答えは出せないこともあります。
そんなときに役立つのが、フレームワークです。フレームワークとは、戦略を考えるときの枠組みのことで、会社経営に活用できるフレームワークは数多くあります。
そのなかから、私がお勧めするフレームワークを、ピックアップしてご紹介したいと思います。概要を平易に説明しますので、イメージをつかんでいただき、活用してみてください。
【ファイブフォース分析】脅威を5つに分類する
ファイブフォースとは、「5つの脅威」を意味し、自社がさらされている脅威を5つに分類する方法です。具体的には、「既存の競合他社」「新規参入企業」「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」「代替品の存在」の5項目を、それぞれ分析していきます。
これら5項目は、いずれも自社の売上高に直結する問題です。既存の競合他社の対策ばかりをしていたら、新規参入企業や代替品にシェアを奪われたり、仕入先から値上げを強いられたり、といったことが起きることもあります。
こうした外部環境を踏まえると、「参入障壁が低いから、新規参入業者の対策も必要」「仕入先と独占契約をすれば、競争力が高められる」といった戦略に活かすことができます。
【3C分析】市場・顧客、競合、自社の3要素をリサーチ&戦略構築
3C分析は、「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の3要素をリサーチし、事業戦略の構築に役立てる方法です。
市場や顧客がどのようなものなのか、競合の強み・弱みは何か、自社の強み・弱みは何か、といったことを言語化していくことで、自社が力を入れるべきポイントが見えてきます。