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奨学制度を設けている「大学」「地方自治体」「病院」
2016年度の医学部卒業生から施行された「新専門医制度」によって、医師免許取得後2年間は内科、小児科、精神科など、多数の専門科を巡回して研修を行ったあとに、専攻科を決めるルールになりました。
専門ごとの質を担保するために始まったこの制度でしたが、症例数や指導医が多い都内の病院に学生が集まるようになり、地方の医師不足が深刻化する要因の1つとなってしまいました。
都会へと流れていく医師、枯渇する地方医療、この悪循環を打破するために誕生したのが「地域枠入試」です。
地域枠入試は、一般入試とは別枠で合否判定されます。入学が決まれば奨学金が貸与され、卒業後一定期間(おおむね9年から11年)、指定された地域の医療機関に勤務することで貸与金の返済が免除されます。
2008年頃から地域枠の募集人数は年々増員されており、2019年度では札幌医科大学が一般入試を含む定員全体の約8割、前述した東北医科薬科大が約5割を地域枠に充てているなど、全国の医学部総定員数の15~18%が地域枠であると推測されます。
●東北医科薬科大学「修学資金制度 A方式・B方式」
A方式(2県まで選択可能)、B方式、一般枠に希望順位をつけて出願(最大で第4希望まで選択可能)。合格者の判定は、成績順位と枠・方式の希望状況に従って決定。
■A方式(東北地域医療支援修学資金)
6年間で3000万円。大学卒業後10年間、県内の指定医療機関に勤務することで、修学資金の返済が免除。
①医学生修学資金(宮城県)…30名
②医学生修学資金(宮城県以外の東北5県)…各県1名
■B方式(東北地域医療支援修学資金〔宮城県以外の東北5県〕)…20名
6年間で1500万円+1100万円~(各県の修学資金)。大学卒業後9年程度、宮城県以外の東北5県の医療機関に勤務することで、修学資金の返済が免除。
過去には、地域枠で定員割れした国立大学医学部があったことをご存知の方も多いと思います。実際、地域枠は東北医科薬科大学を除けば、一般枠よりも合否のハードルが下がります。私が運営する予備校の生徒だけをみても、日本医科大学や順天堂大学にて、一般枠では合格がもらえず地域枠で合格したケースがあります。
加えて、医師不足に悩んだ都道府県・市区町村など地方自治体が、独自の奨学金制度を設置しているケースもあります。
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