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できるだけ学費がかからない医学部に入りたい…
一般的に、私立大学医学部では6年間で2000万円から3000万円前後、高いところでは4000万円以上の学費が発生します。一方、国公立大学医学部の場合、6年間で350万円程度です。
コストの低い大学を目指せるに越したことはありませんが、当然難易度も高く、狭き門です。「できるだけ学費がかからない医学部に入りたい。でも国公立医学部はほぼ前期日程の一発勝負だし、共通テストも自信がない…」と考えている受験生も少なくありません。
しかし諦めないでください。「学費0」や「国公立と同程度」など、さまざまな制度を設けている大学も存在しています。
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◆6年間「学費0」の医学部はここだ
栃木県下野市にある自治医科大学では卒業後9年間、学生の出身地にある「へき地医療施設」等で勤務することを条件に、学費が全額免除されます。
授業では、CTやMRIなどを使わずに身体初見を行う訓練を繰り返し、医療の最新機器が導入されていないへき地での診断や、緊急性の判断が行える医師を育成します。
全寮制で、寮費は月額8500円程度。安価な食堂や勉強室なども完備されており、志高い学友とともに、国家試験へ前向きに取り組める環境が整えられています。
また私立医学部ではないですが、「学費0」といえば埼玉県所沢市にある防衛医科大学校は有名ですね。防衛医科大学校では「卒業後9年間、自衛隊に勤務すること」を条件に、学費が全額免除されます。加えて在学中は、全寮制で生活費負担が少ないうえ、給与や賞与まで支給されます。
ただ、同大学は軍医養成校なので、自衛官としての実務訓練(パラシュート降下や野営など)も必須とされます。
そのほか、産業医学の振興と優れた産業医の養成を目的として設置された、福岡県北九州市にある産業医科大学は「国公立と同程度」を謳っています。
W免許(医師免許・産業医資格〔永久資格〕)の取得が可能で、医学部全学生に修学資金が貸与されます。そのため入学料・授業料の実質負担額は、国立大学と同程度となるのです。修学資金貸与額は貸与期間の1.5倍の期間(大学卒業から概ね9~11年)で返還免除対象職務に就くと、全額免除されます。
ただし、共通テストを第1次学力検査として入学試験に利用する点で、ほかの私立医学部とは異なります。
共通テストの後、第2次試験として独自の「第2次学力検査」を行い、その成績と第1次学力検査の成績をあわせて小論文・面接受験資格者約400名を決定します。当該の資格者に対して「小論文・面接」を行い、その成績・評価と第1次学力検査および第2次学力検査の成績ならびに調査書等の内容を総合して合格者が決まるという流れです。