(※写真はイメージです/PIXTA)

「大手」と「専門予備校」、それぞれのメリット・デメリットを医学部受験専門予備校メディカ代表の亀井孝祥氏が解説していきます。

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    「大手」と「専門予備校」には“向き不向き”がある

    医学部受験勉強のために予備校で学ぶ場合、通学にするかオンラインにするかという選択の前に、大学受験全般を担う大手の医学部進学コースに進むか、医学部受験に特化した専門予備校で学ぶかという、大きく分けて2つの道があります。

     

    「専門予備校は大手と比べると費用が高いが、一体どれほどの違いがあるのか?」と疑問に思う方が多いようです。医学部受験の合格を左右する「予備校選び」。受験突破のために、有名な講師のいる大手予備校に行くべきか、専門講師のいる少人数制の医学部予備校に行くべきか……、それぞれのメリット・デメリットをみてみましょう。

     

    まず大手の医学部進学コースでは、100名を超える大きな教室で授業を受けることもあります。一方、後者は模擬試験こそ大手と提携しているとはいえ、授業は5名から10名前後の少人数クラス、さらに希望者には放課後にマンツーマンで、クラス授業を補う個別指導をおこなうところもあります。

     

    どちらが向いているのかは、受験生本人のみならず親も気になるところですが、こればかりは生徒の性格や講師との相性もあり、一概には判断できません。

     

    競争の激しい環境に奮起するタイプの受験生や、もともと成績上位の受験生なら、生徒数の多い大手予備校でやりがいを感じるはずです。お子様が大手予備校に通っていた親御さんに聞くと、もともと自己肯定感が強く、周りが何も言わなくても自分に自信を持てる子だったとお話しされることが多いです。

     

    自分で自分を追い込むことができ、かつ講師からの叱咤激励がかえって効くタイプだったのでしょう。またトップ進学高校の生徒であれば、高校からの推薦で、高校時代の成績にあまり囚われずに、有名講師が指導する最上位クラスに籍を置くことができるメリットもあります。 

     

    しかしその一方で、大手予備校の教育スタイルを「厳しい」と感じている生徒がいることも確かです。

     

    たとえば初回の講義で開口一番、講師に「このなかで医学部に入れるのは半分もいないぞ」とハッパをかけられた、という話は少なくありません。さらには、模試の結果を挟んだ親子面談で、偏差値や判定結果をマニュアルにしたがってシビアに評価されることもあるようです。

     

    これには大手予備校ならではの事情があります。大手予備校には伝統があり、名声は実績に裏付けられています。講師陣は学歴も経歴も立派で、担当科目の指導力の高い方が多いです。個々のレベルが高いことは間違いありません。

     

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    本記事は、医学部受験サクセスガイド『集中メディカ』ホームページのコラムを抜粋、一部改変したものです。

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