今回は、自己資本1000万円の「不動産投資の成果」を予想する方法を見ていきます。※本連載は、株式会社アセットビルドの代表取締役・猪俣淳氏の著書、『誰も書かなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略』(住宅新報社)の中から一部を抜粋し、不動産投資をどのような方向性で組み立てるかを紹介していきます。
5年後に売却した後の手取りはどうなるか?
前回の続きです。
では、5年後にこの物件を売却した場合、最初に投資した1000万円はいくらになって戻ってくるでしょうか。
※譲渡税計算
レバレッジを効かせた新築投資で自己資本を増やす
この時点での、手元の現金=自己資本(E)は2770万円になっていますので、これを使ってレバレッジを効かせた新築等の投資に切り替えると、
と、よりゴールへの速度が近づきます。ただし、これらの試算は設定条件によって変化しますので、具体的な物件や検討する段階の市場等を見ながら、賃料・空室率・売却利回りへの影響など現実的で裏付けのある数字を当てはめながら、実行可能性を探るようにしてください。
株式会社アセットビルド
代表取締役 一級建築士
1961年生れ神奈川県横須賀市出身。
不動産・建築業界の最前線で30年以上の実務経験を有し、みずからも収益物件の購入・運営・資本改善・売却を行う実践不動産投資家である。不動産・建築・投資・金融・管理・保険・相続の各分野における26もの資格を保有している。
活動は幅広く、CCIM-JAPAN(全米商業用不動産投資顧問協会日本支部)、IREM-JAPAN(全米不動産管理協会日本支部)の理事を兼任、CPM®(認定不動産経営管理士)公式コースのファカルティ(講師)としてプロフェッショナル向けの教鞭をとるかたわら、新聞・雑誌への執筆・取材(ビジネス専門誌・一般週刊誌・海外も含む業界誌)、年間70件を超える全国での講演活動、ラジオ・TVなどへの出演も行っている。
著書は『不動産投資の正体』、『誰も書かなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略』(以上、住宅新報社)などがある。自身のブログ「不動産投資にまつわる100の話 プラス」でも情報を発信している。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載不動産投資の「出口戦略・組合せ戦略」実践マニュアル