成長期待から注目が高まっていたフィリピン株式。コロナ禍からの回復が遅れているため、逆に「仕込み時だ」と、さらに関心が高まっています。そのようななか、最も熱い視線が送られているのが、フィリピンで大きな影響力をもつ財閥企業。どのような企業なのか、みていきましょう。

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フィリピンで強い存在感を示す財閥企業

 

まずはフィリピンの主要企業を見ていきましょう。フィリピン証券取引所に上場する約300社のなかで、代表的な企業30社で、フィリピン総合指数(PSEi)が構成されています。日本でいえば日経平均などにあたりますが、その主要銘柄30社のうち。10社が財閥です。フィリピン株式市場のなかで、10大財閥は大きなウェイトを占めているわけです。

 

そのため、この10大財閥の動向はフィリピン株式市場はもちろんのこと、フィリピン経済全体にも影響を及ぼします。

 

そもそも財閥は持ち株会社であり、「Holding Firms」としてカテゴライズされています。現在フィリピンには財閥と呼ばれる企業は37社ありますが、そのうち主要な企業が10社です。この10社は、フィリピンの基幹産業である電気やガス、水道、道路、都市開発、金融など、あらゆる分野で主導権を握っています。つまり10大財閥に投資をするということは、フィリピン経済そのものに投資を行うようなものだといえるでしょう。

 

そのような観点でみていくと、10大財閥に投資することは「フィリピンの長期的な経済成長を取り込んでいく」という、長期投資の本流だといえるわけです。

フィリピン10大財閥…コロナ禍からの回復は?

フィリピンにおける財閥は、日本の戦前における、三菱財閥、三井財閥、住友財閥のような存在だと考えればいいでしょう。日本では戦後に解体されましたが、フィリピンではそのような財閥が大きな影響力を発揮しています。時価総額ベースでは、フィリピンマーケットの20~30%を占めているのです。

 

さらに持ち株会社ですから、その下に多くの企業がぶら下がっています。たとえば、アヤラという財閥の傘下には、グローブ・テレコムといった通信会社があったり、アヤラランドといった不動産ディベロッパーがあったりします。このような企業との連結分も含めると、市場の50%近くが財閥関連企業で占めているといえます。

 

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