(※写真はイメージです/PIXTA)

東証は、東証一部以外に東証二部・JASDAQ・マザーズという3つの市場があり、これらに上場している企業は、成長途上で配当が低いイメージを持たれがちです。ところが実情は少々異なっており、かなり高配当な株も存在します。伸び盛りの企業に投資し、見守っていくメリットを解説します。

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高配当株は東証一部以外の市場にもあります。

東証一部以外にも市場がある

日本の株式市場の中では、東証一部が圧倒的な存在です。日本を代表する企業が約2200銘柄上場していて、売買の9割以上が東証一部で行われています。

 

ただ、東証には他にも東証二部・JASDAQ・マザーズの3つの市場があります。これら3市場を合わせると約1600銘柄が上場しています(図表1)。

 

[図表1]日本の株式市場

 

東証二部には、東証一部に次ぐような規模の中堅どころの企業が上場しています。古くからの上場企業もありますが、JASDAQやマザーズから上がってきた企業もあります。JASDAQとマザーズは主に新興企業向けの市場で、伸び盛りの銘柄もあります。

 

なお、2022年4月から東京証券取引所は現行の4市場が、プライム、スタンダード、グロースの3市場に再編される予定です。

東証二部や新興市場にも高配当株がある

東証二部や新興市場というと、若い企業が多く、配当はあまり出さないようなイメージがありそうです。確かに、マザーズに多いような上場してからまだあまり時間がたっていないような成長中の企業だと、利益を一切配当せずに、成長のための投資に回すことが多いです。しかし、ある程度の成長企業になると、利益を配当に回すことも出てきます。

 

また、東証二部やJASDAQは古い市場なので、成長が止まったまま上場を続けている企業もあり、そうした銘柄は配当を出していることもあります。実際、配当利回りの平均を出してみると、東証二部やJASDAQの平均は、東証一部の平均よりはやや低い程度でそん色なく、中には配当利回りが高い銘柄もあります(図表2)。

 

※2022年1月1日に予定する1:1.5の株式分割を考慮した数値
[図表2]東証二部や新興市場の配当利回りが高い銘柄の例(2021年11月2日時点) ※2022年1月1日に予定する1:1.5の株式分割を考慮した数値

 

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本連載は藤本壱氏の著書『新版 株初心者も資産が増やせる 高配当株投資』(自由国民社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

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