【関連記事】やってはいけない「保険の見直し」思わぬ落とし穴に要注意!
保険で備えるのは経済的損失が大きいリスク
人生は山あり、谷あり。家計のお金もまた同じです。貯まる一方、増え続ける一方とはいきません。
少し貯まってきたところで、住宅を購入してドーンと支出が増える。また貯まり始めたら、子どもの教育費や塾、習い事に出費がかさむ。定年を迎えて退職金を受け取り、ようやく息がつけるかと思いきや、今度は多額の老後資金が必要になる。こんなふうに、お金の流れには山も谷もあります。
ある程度の予測がつくものに関しては計画的な準備もできますが、人生にトラブルはつきものです。自分や家族の病気・ケガ、転職など、思いがけないできごとがさまざまに起きます。
ただし、これらのリスクには大小があります。
もっとも大きなリスクは、なんといっても世帯主の死亡です。残された家族は日々の暮らしにも困ってしまうでしょう。加えて、子ども一人にかかる費用は総額で約2000万円以上です。
また、病気やケガで働けなくなるリスクも大きいといえます。収入がなくても、生活費や住宅ローンは待ってくれません。
年齢が上がるにつれ、親の介護、さらには自分や配偶者の介護費用も心配になります。
こうした貯蓄では賄い切れない、多大な経済的損失を伴うリスクに対して、保険で備えるのです。
トラブルが発生したとき、保険は経済的損失を軽減してくれます。そして、トラブルから立ち直るきっかけにもなるのです。
お金の心配をせずにすむことは、精神的な負担も軽くしてくれるはずです。
年代で、家庭の状況でリスクは異なる
ひと口にリスクといっても、年代や家庭の状況によって、それぞれ内容は変わってきます。
小さい子どものいる家庭とディンクスでは、必要保障額が違います。自営業者は会社員より社会保障が弱い分、保険などを利用して自助で備える必要があるのです。
住宅ローンを抱えている時期、教育費がかかる時期、定年後といったように、ひとつの家庭でもそのときどきに応じて必要保障額は変化します。
ずっと同じ保険では、そのときの必要額とズレが生じかねません。保障額が足りなかったり、逆に多すぎてムダな保険料を払っていることもあります。保険はいったん入れば終わりではありません。定期的に見直すことが重要です。次ページから始まるケーススタディを参考に、あなたにピッタリの保障を考えてください。