(※画像はイメージです/PIXTA)

保険の見直しをしていますか。家庭の状況によって、あるいはライフステージごとに必要な保障は変わります。現状にピッタリ合った保障になるよう整えることが大事です。独身者と出産・子育てのライフプランに合わせた保険の見直しを考えます。ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏と横川由理氏が『NEWよい保険・悪い保険2022年版』(徳間書店)で解説します。

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保険で備えるのは経済的損失が大きいリスク

人生は山あり、谷あり。家計のお金もまた同じです。貯まる一方、増え続ける一方とはいきません。

 

少し貯まってきたところで、住宅を購入してドーンと支出が増える。また貯まり始めたら、子どもの教育費や塾、習い事に出費がかさむ。定年を迎えて退職金を受け取り、ようやく息がつけるかと思いきや、今度は多額の老後資金が必要になる。こんなふうに、お金の流れには山も谷もあります。

 

ある程度の予測がつくものに関しては計画的な準備もできますが、人生にトラブルはつきものです。自分や家族の病気・ケガ、転職など、思いがけないできごとがさまざまに起きます。

 

ただし、これらのリスクには大小があります。

 

もっとも大きなリスクは、なんといっても世帯主の死亡です。残された家族は日々の暮らしにも困ってしまうでしょう。加えて、子ども一人にかかる費用は総額で約2000万円以上です。

 

また、病気やケガで働けなくなるリスクも大きいといえます。収入がなくても、生活費や住宅ローンは待ってくれません。

 

年齢が上がるにつれ、親の介護、さらには自分や配偶者の介護費用も心配になります。

 

こうした貯蓄では賄い切れない、多大な経済的損失を伴うリスクに対して、保険で備えるのです。

 

トラブルが発生したとき、保険は経済的損失を軽減してくれます。そして、トラブルから立ち直るきっかけにもなるのです。

 

お金の心配をせずにすむことは、精神的な負担も軽くしてくれるはずです。

年代で、家庭の状況でリスクは異なる

ひと口にリスクといっても、年代や家庭の状況によって、それぞれ内容は変わってきます。

 

小さい子どものいる家庭とディンクスでは、必要保障額が違います。自営業者は会社員より社会保障が弱い分、保険などを利用して自助で備える必要があるのです。

 

住宅ローンを抱えている時期、教育費がかかる時期、定年後といったように、ひとつの家庭でもそのときどきに応じて必要保障額は変化します。

 

ずっと同じ保険では、そのときの必要額とズレが生じかねません。保障額が足りなかったり、逆に多すぎてムダな保険料を払っていることもあります。保険はいったん入れば終わりではありません。定期的に見直すことが重要です。次ページから始まるケーススタディを参考に、あなたにピッタリの保障を考えてください。

 

次ページ将来のために貯蓄を優先…独身者のライフプラン
NEWよい保険・悪い保険2022年版

NEWよい保険・悪い保険2022年版

長尾 義弘
横川 由理

徳間書店

人生100年時代といわれるほど人の一生は長くなりました。しかし長生きになることによって、新たなリスクが生じています。それは「生きるリスク」です。80~85歳の27%が要支援・要介護、85歳以上だと59%超というデータがあるよ…

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