メンバーの「やる気を出す目標、やる気を奪う目標」の決定的差 (※写真はイメージです/PIXTA)

メンバーから主体的な行動を引き出すには、主体的行動の発揮に影響する心理的要因をいかに高めるかが重要です。心理的要因は、①目標共有、②心理的安全性、③チームへの愛着、④メンバー信頼、⑤チャレンジ精神、⑥仕事のやりがい、⑦プロセス重視、⑧顧客重視、⑨チーム貢献への自信の9つ。心理的要因を高めるマネジメントを実践するには、どうすればよいのでしょうか? 本稿では特に、チームマネジメントの根底をなす必須要因とも言うべき「①目的共有」を中心に解説します。

今の時代、「やれ!」と指示されて動く部下はいない

「やれ!」と指示・命令されて喜んで動く人はいません。終身雇用・年功序列の時代であれば、それでも人は我慢して動きました。なぜなら若いうちに我慢して働いていれば、将来報われるという保証が期待できたからです。しかし今ではそのような保証ができる会社はほとんどなくなりました。

 

今は指示されても本人が「やりたい!」と思わなければ動きません。あるいは「やってもいいんだ」と感じられなければ動きませんし、動いたとしても続きません。

 

あるチームで行動的だった人が、別のチームに異動したら受け身になってしまったということはよくあります。新しいチームでは積極的に行動しても報われないと感じるからです。それどころか批判されてしまうことさえあります。一方で指示待ちと思われていた人が、チームを変わったとたんに提案や発言などの主体的な行動を始めるというケースもあります。

 

大切なのはチームの雰囲気です。それがメンバーの行動を抑制したり、促進したりするからです。

 

雰囲気には物理的なものと心理的なものがあります。物理的というのはオフィスが美しい、広々としている、照明が落ち着く、空調が良好などです。もちろんこれらも大切ですが、それ以上に心理的な要因が大切であることが、私たちの独自研究から分かっています。

 

主体的行動の発揮に影響する心理要因は9つあります。①目標共有、②心理的安全性、③チームへの愛着、④メンバー信頼、⑤チャレンジ精神、⑥仕事のやりがい、⑦プロセス重視、⑧顧客重視、⑨チーム貢献への自信、です。チームがこの9つを大切にしていることをメンバーが実感すればするほど、主体的行動を発揮するようになります。

 

つまりチームパフォーマンスを高めるためのマネジメントとは、これら9つの心理要因のマネジメントなのです。

株式会社日本経営 取締役 

1999年4月入社後、人事コンサルティング部門にて、中堅・中小企業の人事制度改革、組織風土改善、マネジメント教育に携わる。

2006年には調剤薬局に出向し、社長代行として経営実務も経験し、収益改善と組織改革を実現。コンサルティングにおいては人事改革、組織改革のほか、その組織マネジメントのノウハウを活かして、赤字企業の経営再建コンサルティングも経験。

2013年福岡オフィス開設に伴い、オフィス長に就任。2017年10月より現職。

著者紹介

連載強固なチームを作る「チームパフォーマンスの科学」

※本連載は、橋本竜也氏の著書『チームパフォーマンスの科学』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

TEAM PERFORMANCE チームパフォーマンスの科学

TEAM PERFORMANCE チームパフォーマンスの科学

橋本 竜也

幻冬舎メディアコンサルティング

「科学的アプローチ」でチームパフォーマンスを客観的に評価する! 一人ひとりの社員は優秀なのに、チームパフォーマンスが上がらない…。そんな悩みを抱える管理職・リーダー層に向けた、待望の一冊。 マネジメントにお…

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