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やる気があろうがなかろうが「継続できる子」が受かる
「継続は力なり」は何度も耳にする言葉です。それほど継続は難しいものです。逆に言えば、継続さえできれば多くのことが実現するとも言えます。
元プロ野球選手のイチロー選手が2004年メジャーリーグ年間安打記録を破った際の記者会見で「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」と語っています。また40歳の時に「努力とは、意欲ではなく習慣の問題である」ということを述べています。やる気があろうがなかろうが、やるべきことをいつも通りやり続けられるかどうかが重要というのが彼の言葉から読み取れます。
高い合格実績を謳う通信添削も、合格実績を残しているのは通信添削を続けた子どもたちです。続けて初めて効果が出るのが通信添削でもあります。私が子どもや親に通信添削を勧めても、ほぼ100%の確率で断られるのは、期限通りに提出する難しさを実感しているからだと思います。
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およそ「66日間」継続できれば「毎日の習慣」に変わる
小さなことを毎日継続し続けることで、やがてそれが習慣化します。習慣化とは知らないことが知っていることとなり、やがてできることとなり、最終的には、無意識にしていることへと変化することです。66日が習慣化にかかる日数の目安です。ロンドン大学の論文(2009年)では、習慣化にかかる時間は18日~254日としています。
継続力をつける方法として子どもたちにアドバイスしているのは、継続できそうなことを一つだけ自分で見つけさせます。それを1週間、1ヵ月間継続します。無意識になるまで、またはしていないと気持ち悪いと思うまで続けましょう。なおロンドン大学の論文では、1日程度なら行動しなくても問題ないそうです。
習慣化するものとしては、以下の要件を満たすものを選びましょう。
●隙間時間を使ってできること…毎日できる
●五感を使ってできること…実感できる
●周囲が見て分かること…周りの目を意識する
例えば、「毎日3分以内で、500語以上の英文をなぞり学習をする」「寝る前に、古文単語を10個音読する」「通学の電車の中で、世界史の教科書を開いて1ページ以上読む」などです。
⇒継続することでスキルや知識を身につけることができる
⇒継続することで一歩抜きん出ることができる
⇒人には難しい継続ができることで、自信を手に入れることができる
⇒継続することで他人からの信頼を得られる
■大学受験は「継続できない人」から脱落する
難関大学受験はサバイバルゲームです。一度脱落してしまえば、よほど努力しなければ復活することはありません。勝利とは、このサバイバルゲームを生き残り続けることです。この戦いでは継続力なくしては生き残れません。途中で投げ出した人から落ちていくのです。
⇒継続力が難関大合格の決め手