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「授業を受ければ成績が伸びる」わけではない
勉強しても成績が上がらない……。私には才能がないのだろうか……。そんな悩みを抱えた子どもが、一つのきっかけで一気に伸びることは少なくありません。まずは、「勉強への取り組み方」が間違っていないか、確認してみましょう。
成績が伸び悩み、苦悩している受験生の典型的な例に「わかるのにできない」というパターンがあります。
授業を受け、参考書を読めば「わかる」のに、テストでは間違える。そして、その部分を見直して「本当はわかっていたのに」と、あたかもケアレスミスであるかのように思い込む。この繰り返しのせいで、「勉強はしているのに、ちっとも成績が上がらない」という状態が定着してしまうのです。
原因は、「わかる」と「できる」の違いを理解できていないことにあります。
教科書や参考書を読んで、その意味を理解できることが「わかる」。そして、理解した内容をテストで問われ、正しく回答することが「できる」です。この差に気づいていない生徒は多くいます。
いくらたくさん授業を受け、参考書を読んで「わかる」量が増えたとしても、「できる」量が増えていかなければ、テストの点数は上がらず、成績は伸びません。つまり、伸び悩んでいる受験生に効果的なのは、「わかる」経験を増やすために多くの授業を受けることではなく、テストを繰り返し行い、「何ができて」「何ができないのか」を正確かつ徹底的に明らかにしていくことなのです。
子どもの成績が上がらない場合、この違いに気づいているかどうか、注視してみる必要があるかもしれません。
予備校を選ぶ際は、カリキュラムをチェックし、「できるようになること」に十分力を注いでいるか、目を配るようにしましょう。つい授業メニューの豊富さに目を奪われてしまいがちですが、その内容が身に付いていなければ、受験では何の役にも立ちません。
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