目の乾きに「目薬をたくさんさす」は逆効果…「ドライアイ」の正しい対処法【眼科医が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

目が乾く、ショボショボする…。これらの「ドライアイ」の症状は、PCやスマートホンなどで目を酷使しがちな現代人にとって「よくある不調」でしょう。ドライアイの原因や正しい対処法について、眼科 かじわら アイ・ケア・クリニック院長・梶原一人医師が解説します。

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症状:目がショボショボする、乾く

■ドライアイの大きな原因は「涙の量」または「涙の質」

Q. エアコンが効いた室内でずっと仕事をしているせいか、夕方になると目が乾いてショボショボします。

 

A. 目が乾く「ドライアイ」の原因には、涙の量が減る「量的な原因」と、涙の質が変わる「質的な原因」があります。

 

さらに慢性の「アレルギー性結膜炎」の場合も、ドライアイと同じような「目がショボショボする」「ゴロゴロする」といった症状が現れます。

 

Q. そもそも、なぜ涙の量が減ってしまうんですか?

 

A. まばたきには、まぶたの内側にある「涙腺(るいせん)」を刺激して涙を出し、目の表面を均一に潤す働きがあります。でも、何かに集中すると、無意識にまばたきの回数が減るんです。

 

特に最近は、スマホやパソコンの画面を見つめ続けることが多くなっており、まばたきの回数が激減しています。それが涙の量を減らしています。

 

また、ソフトのコンタクトレンズは、乾燥しないように涙を吸収してを形状を維持しますから、ソフトのコンタクトレンズを使う人は目が乾きやすいです。

 

Q. もう1つの「涙の質が変わる」ってどういうことですか?

 

A. 涙は単なる液体ではなく、ヤマイモやオクラのネバネバと同じような粘液成分や油の層からなっています。この構造が変わると、目の表面に涙がとどまりづらくなり、目の表面をおおう涙の膜にムラができて、目が乾きやすくなるんです。

 

 

Q. たまに「結膜炎」になって目がショボショボしてしまうのですが、何かに感染してなるんでしょうか。

 

A. 慢性の「アレルギー性結膜炎」の原因の多くは、ホコリやダニなどのハウスダスト、もしくはコンタクトレンズの汚れです。

 

特に「2週間連続装用」のコンタクトレンズを使うと、どうしても汚れがレンズに残ってアレルゲン(アレルギーの原因物質)となりやすいです。

眼科 かじわら アイ・ケア・クリニック 院長 

慶應義塾大学医学部卒。ハーバード大学研究員、スタンフォード大学リサーチ・アソシエート。日本人初のハワード・ヒューズ・メディカル・インスティテュート奨学生。北里賞受賞。

1959年東京都品川区生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、臨床眼科学を学び眼科医に。現場で治せない多くの病気に直面し「根本的な治療法を考えたい」と1990年にハーバード大学に研究員として留学。在職中に世界で最も権威のある科学雑誌『ネイチャー』『サイエンス』に論文を発表する。

1994年、スタンフォード大学医学部・神経生物学教室にリサーチ・アソシエートとして移籍。1995年、東京大学医科学研究所・化学研究部の客員研究員を兼任し、帰国後は理化学研究所脳科学総合研究センター(神経再生研究チーム・チームリーダー)。

2006年、「眼科 かじわら アイ・ケア・クリニック」開設。最新鋭の検査機器を揃えて高レベルの医療を提供するだけでなく、米国で学んだ「患者さんの立場になって優しく心のこもったケアをする(TLC=Tender Lovely Care)」を実践し、口コミで患者さんが増加。整理券を配布しても行列ができる評判のクリニックとなっている。

著者紹介

連載名医が教える放っておくと怖い「目」の症状

※本連載は、梶原一人氏の著書『放っておくと怖い目の症状25』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・再編集したものです。

ハーバード×スタンフォードの眼科医が教える 放っておくと怖い目の症状25

ハーバード×スタンフォードの眼科医が教える 放っておくと怖い目の症状25

梶原 一人

ダイヤモンド社

痛くもかゆくもないのに失明寸前!?「ちょっと様子を見よう」が悲劇の始まり。 「モノがぼやけて見える」 「視力が下がってきた」 「目がかすむ」 そんな気になる目の症状を放置していませんか? 目の疾患には、これ…

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