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債券市場は「金融規制」によって動く機関投資家に注意

利回り追求は続く

 

最後に、債券で考える必要があるのは、債券市場を専門に投資をしているヘッジファンドや投資信託、あるいは、銀行や保険会社など、内外の金融規制によって債券市場への投資を仕向けられている機関投資家の行動です。

 

【図表7】は、社債や国債の利回りに加えて、【赤色】で、金融市場が織り込んでいる今後10年の予想インフレ率を取っています。現状では、【赤色】のインフレ率を超える債券は、【水色】の米国ハイ・イールド債券くらいしか残っていない状況です。

 

[図表7]様々な債券の利回りおよび期待インフレ率
[図表7]様々な債券の利回りおよび期待インフレ率

 

先に挙げた債券市場を主戦場とする機関投資家の動きを考えると、景気が良い中で良好な運用成績を出すためには、どうしても高い利回りの債券を保有することで、日々のリターンを稼がざるを得ません。

 

逆に言えば、高い利回りの債券を外すと、毎日、その分の利回りを失っていくことになります。米国ハイ・イールド債券は「利回り追求」の中で引き続き堅調に推移すると思われます。

 

2022年も日本の個人投資家の皆様の資産運用がうまく行くことを心より願っていますし、ぜひとも幅広い資産クラスへの分散投資を心がけていただきたいと思います。

 

 

重見 吉徳

フィデリティ投信株式会社

マクロストラテジスト

 

 

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