(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、フィデリティ投信株式会社が提供するマーケット情報『マーケットを語らず』を転載したものです。※いかなる目的であれ、当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。

債券市場は「金融規制」によって動く機関投資家に注意

利回り追求は続く

 

最後に、債券で考える必要があるのは、債券市場を専門に投資をしているヘッジファンドや投資信託、あるいは、銀行や保険会社など、内外の金融規制によって債券市場への投資を仕向けられている機関投資家の行動です。

 

【図表7】は、社債や国債の利回りに加えて、【赤色】で、金融市場が織り込んでいる今後10年の予想インフレ率を取っています。現状では、【赤色】のインフレ率を超える債券は、【水色】の米国ハイ・イールド債券くらいしか残っていない状況です。

 

[図表7]様々な債券の利回りおよび期待インフレ率
[図表7]様々な債券の利回りおよび期待インフレ率

 

先に挙げた債券市場を主戦場とする機関投資家の動きを考えると、景気が良い中で良好な運用成績を出すためには、どうしても高い利回りの債券を保有することで、日々のリターンを稼がざるを得ません。

 

逆に言えば、高い利回りの債券を外すと、毎日、その分の利回りを失っていくことになります。米国ハイ・イールド債券は「利回り追求」の中で引き続き堅調に推移すると思われます。

 

2022年も日本の個人投資家の皆様の資産運用がうまく行くことを心より願っていますし、ぜひとも幅広い資産クラスへの分散投資を心がけていただきたいと思います。

 

 

重見 吉徳

フィデリティ投信株式会社

マクロストラテジスト

 

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

【ご注意】
•当資料は、情報提供を目的としたものであり、ファンドの推奨(有価証券の勧誘)を目的としたものではありません。
•当資料は、信頼できる情報をもとにフィデリティ投信が作成しておりますが、その正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。
•当資料に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。また、いずれも将来の傾向、数値、運用成果等を保証もしくは示唆するものではありません。
•当資料にかかわる一切の権利は引用部分を除き作成者に属し、いかなる目的であれ当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録