(※画像はイメージです/PIXTA)

「孤独と上手につきあえる人ほど、依存できる人や物が多い」……精神科医である和田秀樹氏は、書籍『孤独と上手につきあう9つの習慣』(大和書房)のなかで、「人への依存」という言葉の本当の意味を説いています。

「お互いに依存し合っている」という認識

ところで、本音というものには「アイツ、ぶっ殺してやりたい」というような、ちょっと人には言えない悪いものもありますが、いい本音もあります。

 

たとえば、いじめられている人を見たときに「いじめはよくない」と思うのも本音なら、差別的な発言を聞いて「そういうことを言うのはやめようよ」と思うのも本音です。

 

とくに人の悪口で盛り上がっているような場では、「そういうこと言うのはやめようよ」などと言うと、「きれいごとを言うな」と反発が返ってきそうで、なかなか言い出せないということがありますよね。

 

でも、いい本音も悪い本音も両方忌憚なく言えるのが親友です。

 

「こんなこと言ったら、ウザがられるかな」
「自分はそうは思わないけど、そう言ったら嫌われるかな」

 

そんなふうに遠慮して、言えること・言えないことを秤にかけたりしなくてもいい関係性が理想です。お互いに受け入れ合っている人同士では、同調圧力というものはあまり働かないものなのです。

 

あなたも自分にとって大事な人に対しては、「お互いに依存し合っている」という認識を持ちましょう。それが相手を大事にすることにつながり、よい関係性を育む第一歩なのです。そういう相手を見つけるためにも、予定調和でない、あなたの本音をぶつけてみて、他人とかかわってみましょう。

 

和田 秀樹

和田秀樹こころと体のクリニック 院長

 

 

孤独と上手につきあう9つの習慣

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和田 秀樹

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