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連載看板マーケティング戦略【第9回】

「おしゃれなマッサージ屋」を演出したら思いっきり裏目に出た【まさかの看板マーケティング】

看板マーケティング

「おしゃれなマッサージ屋」を演出したら思いっきり裏目に出た【まさかの看板マーケティング】 (※写真はイメージです/PIXTA)

「あっ、ビール飲んで帰ろうかな」「今日は疲れたし、マッサージ屋でも寄るか」……街を歩いているとき、ふと思い立ったことはありますか。もしかしたら、看板の“不思議なパワー”に引き寄せられたのかもしれません。本記事では、看板製作会社「有限会社オチスタジオ」の代表・越智一治氏が、看板に秘められたマーケティング戦略について解説していきます。

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「17時までビール190円」…目立たせるのはどこか?

■「まずやってみること」が大事

 

デザインやコピーは、さまざまな改善がされています。居酒屋を例にすると、店前のA型看板に書いている「17時までビール190円」というコピーの色や大きさを細かく変えることができます。

 

「17時まで」を目立たせる場合と「ビール190円」を目立たせる場合でも効果が異なることがあります。コピーについては「17時までビール190円」を「本日のおすすめメニュー」に変更して、集客数や客単価の変化を検証してみることができます。

 

店内の看板の変更についても同様に、新たなPOPを作って置き換えてみたり、メニュー板のコピーやデザインを変えてみることができます。

 

デザインやコピーは個人の好みが反映されやすいため、変更案について店内スタッフや社内の担当者内で意見が分かれることもあるかもしれません。自分のなかでどんなふうに変更すればよいか迷うこともあります。

 

そのような場合は、「どちらが良いだろうか」と迷ったり議論したりするより、試してみて効果を見るほうが早道です。改善効果を測定する評価基準のKPI(Key Performance Indicator…重要評価指標のこと)さえきちんと取っていれば、どの変更が効果的か数値で確認することができます。

 

変更したら、その効果が現れるまで一定期間はそのままにしておく必要がありますが、試したい案は次々に試します。この取り組みを細かく積み重ねることが看板改善のPDCAであり、試行回数が増えるほど集客や認知度向上といった効果も出やすくなります。

 

■「何を伝えるか」がブレないように

 

注意デザインとコピーは、店や会社の雰囲気とイメージに影響します。また、看板は店や会社がお客さんに「安い」「高品質」「おいしい」「安心できる」といったメッセージを伝えるという意味では、コミュニケーションの手段ともいえます。

 

そのため、デザインやコピーを変えることにより、イメージやメッセージが伝わりにくくなることもあります。

 

あるマッサージ店の例で、価格を目立たせて安さを全面的にアピールしていた看板を、おしゃれなデザインの看板に変えたケースがありました。

有限会社オチスタジオ 代表取締役 一般社団法人日本広告物施工管理協会(JACMA)代表理事
セミナー講師

1965年札幌市生まれ。
自動車メーカー勤務を経て、看板の文字書き職人であった父に弟子入り。あらゆる看板の文字を書きながら、工務店などで内装工事、外装工事を学ぶ。
1997年に有限会社オチスタジオを設立し、2021年で設立24年目になる(創業からは56年)。
マーケティングを踏まえた看板活用の提案、制作、設置、保守を強みにもち、北海道から沖縄県まで全国に顧客を広げている。

著者紹介

連載看板マーケティング戦略

※本連載は、越智一治氏の著書『看板マーケティング戦略』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

看板マーケティング戦略

看板マーケティング戦略

越智 一治

幻冬舎メディアコンサルティング

ピーター・ドラッカーは、マーケティングの理想は「販売を不要にすること」であると言いました。 つまり、営業マンが売り込みに走り回らなくても、商品やサービスが「自ずから売れるようにすること」が究極のマーケティングだ…

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