(※画像はイメージです/PIXTA)

現在、新型コロナ感染拡大の影響で、在宅医療がスタンダードになりつつあります。麻酔科医から在宅医へと転身した矢野博文氏は書籍『生きること 終うこと 寄り添うこと』のなかで、「最期までわが家で過ごしたい」という患者の願いを叶えるために、医師や家族ができることは何か解説しています。

「自分がもっと先を見通せていたら…」主治医の後悔

しかし病院から自宅へ帰る介護タクシーの車内で、その甘い考えは完全に否定されてしまいました。Eさんは吸引がなければ気道の小さな痰でさえ出せなかったのです。この状態で家に帰ることは「死」を意味します。Eさんを何とか自宅に運び込み、本人、奧さん、娘さんに現状を説明し、このままでは死に至ることを訴えました。

 

「今自宅に到着したばかりですが、今すぐにでも病院に引き返して、人工呼吸器を着けませんか? そうすれば生命は救えます!!」と訴えました。

 

しかしその答えは「人工呼吸器は装着しない」でした。

 

Eさんは長い長い夜の中で、いつものように考えに考え、この結論を出したことを私は悟りました。Eさんはその日の夕方、家族に見守られながら旅立ちました。主治医がもっと先を見通せていたら、もう少し決定に関して時間的余裕を持てたのでは……という後悔でいっぱいです。
 

 

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矢野 博文

 

1957年7月徳島市生まれ。1982年川崎医科大学を卒業。以後病院で麻酔科医として勤務。2005年3月よりたんぽぽクリニックで在宅医療に取り組む。

 

 

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