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何を大切にして最期の時間を過ごしたいか
■不安が大きいのであれば病院で
自宅での療養生活を快適と思うか不安と感じるかは、患者さんやご家族によってそれぞれ違います。具合が悪くなったときに、同じ建物内に医師と看護師がいないと心配だという人は、やはり病院のほうが安心できるでしょう。
病院ではナースコールを押せばいつでも看護師が来てくれますが、自宅ではそういうわけにはいきません。
24時間体制であったとしても、電話を受けてから実際にご自宅に到着するまでには30分~1時間ほどかかります。そんなに待てない、その間が不安でたまらないという方は、自宅療養は難しいかもしれません。
また自宅での療養生活では、ご家族側が「何かを見逃して手遅れになってしまうのではないか」と心配される場合もあります。病院でも看護師が24時間そばについているわけではないので、ご家族が見ているほうがむしろ患者さんへの目は行き届くとは思います。
ですが、医療の知識がないからと不安を感じるご家族も少なくありません。実際は何かを見逃して手遅れになるようなことはほとんどありませんが、不安が大きい場合は、入院生活の方が快適に過ごせるでしょう。
■価値観や性格に合うのがいちばん
そのようなわけで、在宅医療を選択するかどうかの判断は「何を大切にして最期の時間を過ごしたいか」というご本人やご家族の価値観がすべてです。
のんびりかまえて「もう最期だから、自由に過ごしたい」と思う人もいれば「やっぱり、すぐに対応してくれる人がいないと心配」と思う人もいます。
どちらがよいか悪いかではなく、その人に合っているか合っていないかというだけの違いです。
ですから、できるだけそれぞれの価値観や性格に合う環境で過ごせるほうが幸せだと思います。自宅でも病院でも施設でも、自分らしくいられるのがいちばんなのです。
■家と病院の「いいとこどり」を目指した施設
患者さんがご自宅での療養を望んでいて、ご家族も最期までサポートしたいと思っていても、ご家族が体調を崩してしまったり、さまざまな理由で家にいることがむずかしくなってしまうことがあります。
そんなときに「もうひとつの家」となるような場所をつくりたいと思い、2017年にようやく完成したのが緩和ケア施設「メディカルホームKuKuRu(くくる)」です。
KuKuRuとは、私の出身地である沖縄の方言で「こころ」を意味します。住み慣れた自宅にはかないませんが、住まう人も訪れる人も「なんだかホッとできる」温かい場になるようにと思いを込めて名づけました。