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世界でも自然災害の発生・被害の多い国、日本
――世界で起こる「マグニチュード6.0以上」の地震のうち、2割は日本で起きている
――世界の活火山のうち、7%は日本にある
世界でも自然災害が多いことで知られている日本。地球を覆っている十数枚のプレートのうち、4枚が日本列島付近で衝突していることもあり、日本は地震、そして火山の多い国として知られています。
さらに38万㎢の国土のうち、実に7割以上が山地や丘陵地帯。急流な河川が多く、ひとたび大雨が振ると一気に水が海へと流れ込むため、洪水が起こりやすい地域が多く分布しています。また降水量も多いため、土砂崩れも頻繁に起こります。
自然災害は覚悟しなければならない……日本人として生まれた以上、仕方がないことかもしれません。
中小企業庁による『2019年度版 中小企業白書』より、1971年から2018年まで自然災害発生件数と被害額を見てみましょう。年によって増減はあり、阪神・淡路大震災や東日本大震災時のように突出する年は見られるものの、被害総額や発生件数の平均値は上がってきています。これは気候変動による台風や洪水被害の増大が関係しているのかもしれません。
また自然災害種別に発生件数を見ていくと、最も多いのが台風で5割強。2割弱が地震、そして洪水と続きます。一方、被害額では地震の割合が最も多く、8割強。台風が15%弱となっています。
世界と比較してみましょう。ベルギーの災害疫学研究センター(CRED)がまとめた最新調査(2019年)によると、自然災害(地殻変動による災害、突発的気象による災害、長期的天候による災害、水害)による死亡者数が最も多いのは「インド」。「フランス」「ベルギー」「モザンビーク」「ジンバブエ」と続き、「日本」は世界で11番目でした。
【世界自然災害死亡者数上位10ヵ国】
1位「インド」2,307
2位「フランス」1,448
3位「ベルギー」716
4位「モザンビーク」704
5位「ジンバブエ」654
6位「中国」578
7位「インドネシア」444
8位「オランダ」400
9位「バハマ」370
10位「パキスタン」362
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11位「日本」288人
出所:CRED(Centre for Research on the Epidemiology of Disasters)
もちろん大きな災害が発生すると、局地的に数値は大きくなります。たとえば東日本大震災があった2011年は日本が突出していますし、その翌年は巨大台風の被害が甚大だったフィリピンが突出しています。そのなかで日本は上位に位置することが多く、世界から見ても自然災害の脅威に常にさらされている国であることがわかります。
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