ひざ治療の最終手段は「人工関節」だが…
Q4. 人工関節をひざに入れる場合、金属アレルギーの人に影響はありますか?
⇒A. 手術前のアレルギー検査で金属アレルギーが判明した場合は、一般的な人工関節は使えないため、金属ではないセラミックなどの素材の人工関節を使うようになります。
Q5. 骨粗鬆症の人でも人工関節の手術はできるのでしょうか?
⇒A. 基本的に手術は可能です。手術前の画像検査や骨密度検査で、明らかに骨粗鬆症と分かる状態のときには、骨粗鬆症の治療を併用しながら手術を行います。また、術前の検査では大丈夫だと判断されたものの、手術中に思った以上に骨がもろくなっていることが分かった場合は、術式を変えるなどして慎重に手術を行うなど、臨機応変に対応しますので問題ありません。
Q6. インソール(足底板)を使用したほうがいいですか?
⇒A. 足底板(そくていばん)は靴の中に入れて使用するもので、足にあるアーチを足底板により調整し、足や体を効率的に働かせる作用があります。歩行や運動時の痛みを解消させるだけでなく、足がうまく機能することで、下半身のみならず上半身の動きを変化することもできます。体の使い方を変化させるので効率的な歩きやスポーツにおけるパフォーマンスの向上にもつながります。
私のクリニックでは入谷式インソールを取り入れています。これは単に足の形を採るだけでなく、解剖学、運動学を基に足や歩きを評価し、痛みの原因を解消するために、足をどのように誘導するのが最もいいかを確認しながら作成するものです。有資格者である理学療法士が作成し大きな成果を上げています。