人工関節は、患者によっては「再手術」が必要
Q7. 人工関節の耐久年数はどれくらいですか?
⇒A. 患者さんの生活スタイルによって変わってきますが、一般的には20~25年くらいといわれています。近年は人工関節の材質の改良や手術手技の向上によって人工関節の耐久年数が延びており、劣化による再手術の可能性は低くなっています。
しかし、60代で手術を行った場合は、計算上は再び手術が必要になる可能性があり、80代になったときに再手術となると体に負担がかかるため、体力や気力の面を考慮して慎重に判断する必要があります。
ただ、若い頃にケガをした人や関節リウマチなどで40~50代で手術を行うことがあり、そうなると高い確率で再手術が必要となります。
Q8. 人工関節を入れたときに日常生活で注意することはありますか?
⇒A. 退院してからしばらくの間は膝に強い負担のかかる動作は控えましょう。重いものを持ち運んだり、階段の上り下りなどをする際は手すりや杖を使用するのがいいでしょう。手術して3ヵ月も経つと多くの場合は日常生活動作に大きな支障は生じなくなります。それまでは無理せずにリハビリや運動療法を行いましょう。
痛みがなくなり、筋力も回復すれば軽めのスポーツは可能です。ゴルフなどを楽しむ方も少なくありません。ただ、テニスやスキーなど急に動いたり止まったりする動きは膝に大きな負担がかかりますので控えたほうが良いでしょう。
松田 芳和
まつだ整形外科クリニック 院長
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】