(※写真はイメージです/PIXTA)

「ひざの痛み」は放置すれば歩行困難にもなりかねない危険な症状です。初期から進行期であれば運動によって症状を改善させられますが、コロナ禍により身体を動かす機会がめっきり減ってしまったという人も少なくないでしょう。足を動かさなくなるとひざ周りの筋力が低下してしまい、関節の安定性が悪くなり、ひざの負担が増えて痛みが強くなるという悪循環に陥ります。ひざ痛が悪化しやすい状況だからこそ押さえておきたい知識を見ていきましょう。

人工関節は、患者によっては「再手術」が必要

Q7. 人工関節の耐久年数はどれくらいですか?

⇒A. 患者さんの生活スタイルによって変わってきますが、一般的には20~25年くらいといわれています。近年は人工関節の材質の改良や手術手技の向上によって人工関節の耐久年数が延びており、劣化による再手術の可能性は低くなっています。

 

しかし、60代で手術を行った場合は、計算上は再び手術が必要になる可能性があり、80代になったときに再手術となると体に負担がかかるため、体力や気力の面を考慮して慎重に判断する必要があります。

 

ただ、若い頃にケガをした人や関節リウマチなどで40~50代で手術を行うことがあり、そうなると高い確率で再手術が必要となります。

Q8. 人工関節を入れたときに日常生活で注意することはありますか?

⇒A. 退院してからしばらくの間は膝に強い負担のかかる動作は控えましょう。重いものを持ち運んだり、階段の上り下りなどをする際は手すりや杖を使用するのがいいでしょう。手術して3ヵ月も経つと多くの場合は日常生活動作に大きな支障は生じなくなります。それまでは無理せずにリハビリや運動療法を行いましょう。

 

痛みがなくなり、筋力も回復すれば軽めのスポーツは可能です。ゴルフなどを楽しむ方も少なくありません。ただ、テニスやスキーなど急に動いたり止まったりする動きは膝に大きな負担がかかりますので控えたほうが良いでしょう。

 

 

松田 芳和

まつだ整形外科クリニック 院長

 

 

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※本連載は、松田芳和氏の著書『ひざ革命 最期まで元気な歩行を可能にする再生医療』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

ひざ革命 最期まで元気な歩行を可能にする再生医療

ひざ革命 最期まで元気な歩行を可能にする再生医療

松田 芳和

幻冬舎メディアコンサルティング

ひざ痛の予防から再生医療まで。 人生100年時代を豊かに生きるための「ひざ寿命」の延ばし方を徹底解説。 昨今、「健康寿命」の重要性が問われています。 人生100年時代といわれて久しいですが、その生活の質を左右す…

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