(※写真はイメージです/PIXTA)

くにうみAI証券株式会社(元IS証券株式会社)の髙橋文行氏は、不確実な時代に備えた資産防衛術として、「ヘッジ・ファンド」などオルタナティブ(代替)投資に関する知識と理解を深めることが必要不可欠になるかもしれないといいます。いかなる市場環境においても絶対的な収益を追い求めるヘッジ・ファンドは、どのように収益を稼いでいるのか。また、運用手法が多様化する背景について見ていきましょう。

本稿執筆者が登壇&解説/WEBセミナー
不安定な市場展開を乗り越える!
「マルチ・ストラテジー・ヘッジ・ファンド」投資/他

破綻寸前企業にあえて投資するヘッジ・ファンドの狙い

投資環境に関する先行きが不透明ななかで、伝統的な株式・債券相場が下落する場面であっても、企業・国などの信用リスクを売買する「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」といったデリバティブを使って、社債、国債、貸付債権など信用リスクを売買することや、破綻リスクを回避することにより、高い収益を求めることも可能になる。

 

ヘッジ・ファンドの運用手法の1つである、ディストレスト戦略は、破綻寸前に陥った企業や財務内容が悪化した企業の発行する債券・株式などを割安な価格で購入し、事業再生や企業の信用力回復の過程で当該証券の価格が上昇した時点で売り抜く投資戦略だ。

 

ちなみに9月9日付のブルームバーグ報道によると、米マイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツ氏は、同氏が所有する投資会社カスケード・インベストメントを通じ、サウジアラビアのアルワリード王子のキングダム・ホールディングが保有するフォーシーズンズホテル・チェーン運営会社の持ち分を取得し、経営権を握る。

 

カスケード・インベストメントは現金22億ドルを支払ってフォーシーズンズ・ホテルズ・アンド・リゾーツの持ち分を追加取得し、出資比率を47.50%から71.25%に引き上げるという。

 

ヘッジ・ファンド投資には、購入手数料、為替手数料、運用報酬(実績報酬を含む)、管理報酬、信託報酬など様々なコストがかかるため、インフレ率の上昇などに対して負けない運用力がないと、敢えてリスクを取る意味がない。

 

不確実な時代に備えた資産防衛術として、ヘッジ・ファンドなどオルタナティブ(代替)投資に関する知識と理解を深めることは必要不可欠になるかもしれない。

 

髙橋 文行

池田 祐美 

くにうみAI証券株式会社

オルタナティブ・インベストメントプロダクト部

 

本稿執筆者が登壇&解説/WEBセミナー
不安定な市場展開を乗り越える!
「マルチ・ストラテジー・ヘッジ・ファンド」投資/他

 

カメハメハ倶楽部セミナー・イベント

【5/7開催】ABBA案件の成功体験から投資戦略も解説
世界の有名アーティスト「音楽著作権」へのパッション投資とは

 

【5/8開催】使わない理由はない!?
金融資産1億円以上の方だからできる「新NISA」活用術

 

【5/8開催】「相続登記」を放置するとどんなトラブルに?!
2024年4月施行「相続登記の義務化」を専門弁護士がイチから解説

 

【5/9開催】認知症対策だけじゃない!
数世代先の相続まで見据えた資産管理・承継ができる
「家族信託」活用術

 

【5/9開催】「海外法人のつくり方・つかい方」
日本に居ながら自分の「分身」を海外に作るメリットは何か?

 

【5/11開催】相続人の頭を悩ませ続ける
「共有名義不動産」の出口は“売却”だけじゃない!
問題点と最新の解決策を藤宮浩氏が特別解説

 

【5/12開催】良い案件を見つける3つの方策とは?
「日本型オペレーティングリース」投資の基礎講座

※本記事は、「くにうみAI証券株式会社」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録