(※写真はイメージです/PIXTA)

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は、まだ終息の目途が立ちません。しかし、くにうみAI証券株式会社(元IS証券株式会社)の髙橋文行氏によると、厳しい時期だからこそ、再び海外へ自由に渡航できるようになるアフターコロナを見据え、「外貨投資」で準備をするのも一手だといいます。詳しく見ていきます。

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「外貨投資」は少額でも始められ、資産運用にもなる

新たな変異株が次々と出現して猛威を振るうなか、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、2021年9月7日時点での世界全体の累計感染者数は2億2100万5559人、死者数は457万3243人に達している。

 

多くの国々では、海外渡航制限や検疫強化などの措置がとられており、観光目的の国際的な移動に厳しい制約が続いている。また、世界的にリモートワークとバーチャル会議が広がるなか、個人の旅行だけでなく、企業の出張も激減しており、航空・宿泊業界などに大打撃を与えている。

 

一方で、欧米豪などを中心に一部の国ではワクチン接種が普及したことに伴い、行動規制が徐々に緩和されるなどの動きも見られている。 日本政府観光局(JNTO)が2021年8月18日に発表した統計によると、2021年1-7月の出国日本人数は24万2300人となり、前年同期(301万0691人)に比べて92.0%の減少だった。

 

ただし、1-3月に大幅減少したあと、4月以降は増加に転換している。7月の推計値は4万3200人となり、前年同月(2万295人)比で112.9%の増加と回復傾向を示した。

 

長引く自粛生活で疲れが溜まった人は、アフターコロナの海外旅行に備えて、今から外貨預金や外貨建て金融商品などへの投資を始め、どの通貨がよいのかを考えてみてはどうだろうか。


具体的には、ハワイやニューヨークへの旅行を希望するなら「ドル」。イタリア、フランスなどの欧州なら「ユーロ」。タイなら「バーツ」。ベトナムなら「ドン」。様々な選択肢のなかからどれを選好するかは「旅行先」次第だ。また、トルコの「リラ」や南アフリカの「ランド」、ブラジルの「レアル」などの高金利通貨から選ぶ方法もある。

 

なお、外貨預金や外貨建て金融商品などには、為替相場の変動、為替手数料、預金保険の対象外などのリスク要因がある。しかし、一部の銀行など金融機関によっては、外貨のまま使えるサービスがあり、少額でも始められるので、資産運用を兼ねた投資にもなる。

 

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次ページ2021年の「ドル」の動向は?

※本記事は、「くにうみAI証券株式会社」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

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