うまい話に飛びつかず、必ず法的な裏付けをとっておく
一方、外国人による不動産投資の規制が緩和されてから6年経過していますが、注意すべき規制がまだ残っている点があるというのが、ベトナム不動産投資のデメリットです。特に、これまでも多くの問題があった「保証付きホテルコンド」などは未だに各社販売を行っているため、注意が必要です。これはベトナムの法律上、外国人が購入できるか明確に決まっておらず、法律上あいまいなままなのです。
どうか、目先の「10年保証、10%保証」などのうまい話に飛びつかず、この国の法律に詳しい外国人弁護士に、ぜひ見解を求めてください。また、ベトナムでは通貨の海外持ち出しが規制されているため、マンション購入・売却時にも注意が必要です。しっかりしたエビデンス書類を残して対応する必要があります。資金の持ち込みが認証されないと、海外への送金は原則できません。
最後に、ベトナムは社会主義国家であること忘れてはいけません。基本的に自国民を保護する政策が採用されやすく、外国人に対する規制内容が急に変更されるリスクもあります。情勢への目配り、注意深さが必須なのです。
徳嶺 勝信
VINACOMPASS Co., Ltd.
General Director
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