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音と光の「相違点」と「共通点」を整理しよう
いきなりですが、音と光について共通点と相違点をまとめてみました。
みんなの耳に音が聞こえるのは、空気の振動を鼓膜(こまく)が感じているからです。
のどに指を当てて「あー!」と声を出してみてください。ブルブルと震えているでしょ? そのブルブルが空気を伝わって、みんなの耳の鼓膜をブルブルと震わせます。それが脳に伝わり、音が鳴ったということを認識しているのですね。
みんなの鼓膜まで振動を届けてくれるのは、空気です。つまり、空気がない真空状態では音は聞こえないのです。
これは、フラスコのなかの空気を水蒸気(すいじょうき)で追い出して、真空に近い状態をつくることで確かめることができますよ。
真空状態のなかで鈴が鳴っても、周りに空気がないのでフラスコの外まで音が伝わらないのです。
宇宙で戦う映画などでは、敵を倒(たお)したときに「ドカーン」と大きな音が鳴っていますが、宇宙は真空。実際には、宇宙では敵を倒した音は伝わってきません。光は透明なところを伝わるから、遠くでピカッと敵の船が光るのは見えるけれど、音は聞こえないのです。
もし、音が聞こえたら大変ですよ。それは自分の船がやられたということですからね。宇宙船のなかには空気があるので、自分がやられたときだけは音が聞こえるのです。
光は透明ではないところを通り抜けることはできないけれど、音は透明ではないところも伝わります。これは、壁(かべ)の向こうの景色は見えないのに音は聞こえるということを考えれば、すぐわかりますね。