著者紹介

立木 秀知

中学受験専門塾ジーニアス

東京都出身。中学受験を経て早稲田実業学校中等部、高等部卒。早稲田大学卒業後、中学受験専門塾ジーニアスの設立メンバーとして参画。講師、生徒、保護者から理科のスペシャリストとして信頼が厚い。「疑問を持った時に頭は回転する」をモットーに、「なぜそうなるのか?」という根幹から考えることで暗記量を抑え、初見の問題にも対応できる現場思考力を養う授業を展開している。

書籍

中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 生物・物理編

『中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 生物・物理編』

立木 秀知

最近街を歩いている時に、「なんでタンポポにはたくさん花びらがあるの?」と保護者の方に問う子どもの声を耳にしたが、通りすがりのことだったので、残念ながら会話はそこまでしか聞けなかった。 さて、私は理科の学習の本質は、「なぜ」と疑問を持ち、その答えを見つけ、その先にまた「なぜ」と考える「なぜと解決」の連鎖にあると思っている。その意味で、何気ない日常の風景に疑問を持ち「なんで?」と無邪気に問う子ども心は、理科の学習の本質と高い親和性を持つ。子どもは本質的に理科が好きなのだ。 私たち大人が「なぜ」と考えるのを止めたのはいつのことだろう。「 そういうものだから」「覚えればいいから」、そう思うようになったのは、いったいいつのことだったのだろうか。 この「なぜ」と思う気持ちを失わず、探求を続けた科学者たちの成果で現代社会の便利な生活は成り立っている。子どもたちが「なぜ」と思う気持ちは理科の学習だけではなく、人類の発展のためにも大切なのだ。

書籍紹介

中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 地学・化学編

『中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 地学・化学編』

立木 秀知

雨が降れば傘を差し、服が汚れれば洗濯をする。 では、なぜ雨は降るのか。 そして、なぜ洗剤で洗濯をすると、服はきれいになるのか。 本書を執筆するにあたって、まず意識したのは、この「なぜ」という部分だ。 単純な暗記作業は、苦痛であるばかりか、定着率も高くない。 それに対し、「なぜ」「どうして」と疑問を持ち、 その疑問を解決する過程で知ったことは定着率も高いからである。 もっとも、身近な雨の話などとは違い、地層や天体はあまり日常生活との 関わりもなく、 そもそも疑問を持つことさえ少ない。 そこで、次に意識したのが「物語」である。 一般的に、「理科」と「物語」は親和性の低いものと考えられがちかもしれない。 だが、地球や宇宙の履歴書である地層や天体、それは壮大な地球や宇宙の物語なのだ。 同時に、その謎に挑んだ人間の物語という側面もある。 その裏には、それに関わる技術の発展の物語も隠れている。 こうした物語の一端を織り交ぜることで、知識という点を線にすることを意識した。 親も子も、学びのある1冊。

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