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1秒間で光は地球を7周半、音は340m進む
光が1秒間で地球を7周半するというのは知っているかな?
地球は1周約4万kmなので、光の速さは30万km/秒です。
音の速さは一般的に340m/秒と言われています。正確には、空気中を伝わる音の速さは、0℃のときに毎秒331mで、気温が1℃上がるごとに毎秒0.6m速くなります。
気温をt℃とすると、音速は331+0.6×tとなるわけですね。
よく問題に出てくるのは、気温15℃のとき。このときは、毎秒340mというキリのいい数字になるからです。
音は、密度の高いもののほうが速く伝わります。
「気体<液体<固体」の順で、伝わるスピードが速くなると思っておくといいでしょう。水中を伝わる音の速さは、20℃で毎秒1500mくらいかな。
ただ、密度が高いとたくさんのものを振動させる必要があるため、早くエネルギーが失われてしまい、遠くまでは伝わらなくなります。
光は白いものに反射され、音は硬いものに反射される
光と音の共通点は、反射と吸収を押さえておこう。
光も音も物に当たると反射されたり、吸収されたりします。
ただ、その性質には違(ちが)いがあるのです。
光は白いものに反射されやすく、黒いものに吸収されやすい。
音は硬いものに反射されやすく、やわらかいものに吸収されやすい。
このことを利用したのが壁紙(かべがみ)です。壁紙は、白くて、ほどよいやわらかさの素材が多いよね。これは、光の反射と音の反射を生活するのに適した状態にするためです。
もし、壁紙の色を黒にすると、光の反射が減るので部屋が暗くなります。また、壁紙を硬くしすぎると、必要以上に反射して音が聞こえにくくなります。コンクリートがむき出しの地下駐車場などで声が反射するのは、壁が硬いからです。
修学旅行などで、布団をかぶって声を出すと周りに音が漏れにくいのは、布団がやわらかいからなんですね。