※画像はイメージです/PIXTA

わが子を難関私立中学に進学させたい親は、合格のためにどの程度の知識が求められるか、自身で体感してみることも有益です。ここでは科目を理科に絞り、中学受験に必要な学習内容とその難易度を、有名塾の講師が作成した参考書をもとに紹介します。今回は「地震」についてです。※本記事は、『中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 地学・化学編』(実務教育出版)から抜粋・再編集したものです。

「初期微動継続時間」から震源までの距離を計算しよう

この初期微動継続時間を利用して、おおよその震源までの距離(きょり)を求めることができます。たとえば、ある地点で初期微動継続時間が10秒あったとします。震源からこの地点までの距離が何kmなのか、計算してみましょう。

 

わかりましたか?

 

震源からある地点までの距離は、P波でもS波でも同じです。

 

距離が一定の時、速さとかかる時間の比は逆比ですから、下のようになります。

 

 

 

よって、8km/秒×10秒=80kmが震源からの距離です。

 

グラフで表すと、下図のようになります。

 

地震にともなって起こる現象には、なにがある?

津波

海溝型の地震のときに、海底が隆起(りゅうき)あるいは沈降(ちんこう)して起こることがあります。

 

液状化現象

地面のなかに水が多い地域(地盤がゆるい地域)で起こるときがあります。

 

 地学のミニCOLUMN 

私たちの目には、地表に水が出てくる現象として見えますが、それではこの現象をきちんと理解したとは言えませんよ。コップに水を含ませた砂を入れても、そのまま見ているだけではなにも変化は起こらないでしょう。でも、これをトントン揺らすと、軽い水は上に、砂は下に移動して分離します。液状化現象もこれと同じです。地震の力で、軽いものが上に、重いものが下に並べ直された結果、水が上に土が下に移動したんですね。私たちは地面を基準として見ているので、水が出てくるように見えます。

 

 

立木 秀知
中学受験専門塾ジーニアス

 

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中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 地学・化学編

中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 地学・化学編

立木 秀知

実務教育出版

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