(※画像はイメージです/PIXTA)

人は何十年も生きてくるとだんだんワンパターンの日々を送っていることに気づきませんか。会う人、仕事、息抜き、食べるメニュー、応援するチームなど、気づけば同じパターンの繰り返し。少しずつ視野が狭くなってきていませんか。どうすればいいのでしょうか。※本連載は松尾一也著『40代から深く生きる人、浅く生きる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

愉しいから打ち込む、打ち込むから愉しい

▼浅く生きる人=ラクなことしかしない

 

朝目覚めて、だんだん起きられなくなってくるのが40代。

 

頭がぼんやりしてスッキリ醒めない

腰や首が異常にだるい

会社に行きたくない

できればこのままヌクヌクと寝ていたい……。

 

とにかく「ラク」に憧れます。

 

いろいろな疲れが蓄積してくるお年頃なのです。

 

職場でもいつの間にやら「プレイングマネージャー」として、現場で数字や成果もあげないといけないし、リーダーとしてメンバーの教育指導もしなくてはなりません。

 

もう手いっぱい。お手上げです。

 

できれば面倒な仕事はしたくない。

 

やっぱり「ラク」に憧れます。

 

数字に追われず、部下の面倒なんてみたくないのが本音です。

 

さて、「ラク」はお気楽でいいのですが、「ラク」ばかり追い求めているとあんまり愉しくはなくなります。

 

自分で深みややりがいを感じられなくなります。

 

ドラマの起こらないNHKの朝の連ドラほど半年間が退屈で苦痛なものはないでしょう。「愉しい」の裏には「打ち込む」の面が必要です。

 

愉しいと打ち込むはコインの裏表になっているのです。

 

愉しいから打ち込む、打ち込むから愉しい。

 

やっぱりベッドを抜け出して、人と逢い、ライフワークに打ち込む! 今日やれることに打ち込む! その熱中する習慣の中に愉しみの種があることに気づかされます。

 

65歳で定年になったサラリーマンが、行き場をなくして出かける場所のベスト3は、

 

・コーヒーチェーンの喫茶店
・図書館
・スポーツクラブ

 

これはラクだけれどもあまり愉しい時間ではなさそうです。彼らの心のなかで今、もう一度味わいたいものが、

 

・朝から電車に乗って仕事に行きたい
・飛行機や新幹線に乗って出張がしたい

 

ことだそうです。 ツライと感じていたあれもこれもじつは内心、愉しかった思い出のひとつでした。「ラク」ばかり選んでいると心から満足することがやってこないことを学びます。

 

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40代から深く生きる人、浅く生きるひと

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松尾 一也

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