介護にかかる「期間、費用の平均」をチェック
ここに、何らかの疾患を発病してから在宅介護になった場合の、施設介護を経て最期を迎えるまでの「全介護期間」のデータがあります[図表1]。これによれば、全体の介護期間は平均54.5ヵ月(約4年7ヵ月)で、脳血管障害は平均69.14ヵ月、認知症は平均48.91ヵ月です。
在宅介護の期間は、介護を始めて3ヵ月までは84.3%と高く、最初の3ヵ月を過ぎてからは70.9%、介護終了までの約3ヵ月間は52.9%という結果となっています[図表2]。
平成30年度のアンケート調査によると、実際にかかる介護費用の月額平均は7.8万円でした。また、介護生活を始める際にかかる一時的な介護費用(リフォームを含む住宅改修や介護ベッドの購入など)は平均69万円という結果が出ています。月額の具体的な介護費用の項目は、下記の通りとなっています。
<おもな介護費用の例>※1
●介護サービス利用料
●施設入所の場合は居住費、食費
●おむつなどの衛生用品
●医療費
●健康保険、介護保険料
●その他住民税など
※1 出典:(公財)生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年度)