※画像はイメージです/PIXTA

「老人ホーム」と一言でいっても、多岐に渡る種類が存在します。介護事業を運営する株式会社アテンド・代表取締役の河北美紀氏が、施設の選び方について解説します。※本記事は、書籍『身近な人の介護で「損したくない!」と思ったら読む本』(実務教育出版)より抜粋・再編集したものです。

何のために施設を使うのか?「介護つき」と「住宅型」

在宅介護ができない場合は、介護施設への入所を検討することになると思いますが、介護施設と一口にいってもさまざまな種類があります。

 

まず、どのような目的で親を施設に預けるのかを考えましょう。医療的なケアを重視するのか、医療より生活の充実に重きをおくのか、在宅復帰に向けたリハビリを頑張ってほしいのか、終の棲家として暮らすのかなど、「何のために」という目的を明確にすることが大切です。

 

老人ホームには、おもに介護つきと住宅型があります。介護つきの老人ホームは、日常生活支援のための入浴・排泄・食事などの介護サービスを提供します。またその他家事支援だけでなく、施設によっては機能訓練、レクリエーション、医療連携も行っています。

 

住宅型有料老人ホームでは、日常生活で自立できている高齢者にも食事や家事支援などのサービスを行います。また、介護が必要になった場合は入所者自身の選択により、地域の訪問介護などの介護サービスを使いながら生活を継続することが可能です。

 

介護が必要になったというケースだけでなく、高齢でのひとり暮らしや子どもが遠距離にいるという不安から入所を決める方も少なくありません。ご近所づき合いをしていた知人や兄弟が亡くなったことで、入所者との交流を求めて老人ホームを選択するケースなどもあります。それぞれの施設費用や特色については、[一覧表]をご覧ください。

 

[一覧表]おもな老人ホームの比較表
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身近な人の介護で「損したくない!」と思ったら読む本 介護のプロが教える介護保険120%活用マニュアル

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河北 美紀

実務教育出版

日本における要介護者数は06年で425万人→12年で545万人と、6年で100万人以上増えています。 しかし、これまでの介護本の著者はジャーナリストが多く、現役のプロ介護職や介護事業所経営者が書いた本はほとんどありませんで…

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