(※写真はイメージです/PIXTA)

よく話題になる「マイナス金利」や、住宅ローンを組む際の「固定金利」や「変動金利」…。私たちの周りにはたくさんの「金利」がありますが、実はあまり理解していないという人も多いのではないでしょうか。そもそも「金利」とは何か、どのような種類があるのか、それぞれどんな違いがあるのか。知っておきたい「金利」の知識を紹介します。※本連載は、大村博氏の著書『Q&Aでサクサクわかる金融の世界』(ビジネス教育出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

「金利=お金のレンタル料」…借りたい人が多いと高騰

Q1.「新聞やテレビでよく金利という言葉を見かけますが、その意味について考えたことはありますか? いったいどのように定義すれば良いのでしょうか?」

 

⇒A. 金利は、一般的にお金を貸し借りする際のレンタル料と考えられています。その決まり方は、モノの値段と同じで、需要が多ければ価格(金利)は上がり、少なければ下がります。

 

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<解説1>金利の定義

金利を融資取引の観点から見ると、資金の借り手が貸し手に払う利息の借入額に対する割合、つまり利率となります。簡単にいえば、お金を貸し借りする際の価格です。決まり方は、基本的にはモノの値段と同じで、需要(借りたい人)が多ければ、価格・金利は上がり、少なければ下がります。

 

上記の利率のほかに、利回りという言葉もよく聞くと思いますが、これは債券や株式の利子・配当などの買入価格に対する割合のことです。一般的に金利や利回りは、一年間のスパンで計算され、これを「年利」と言い、「年何%」という形で表示されます。場合によっては、単に「何%」と表記されるケースもありますが、同じ意味です。

「長期金利」だと高くなるのも、需要と供給の関係

<解説2>金利の種類

(1)単利と複利

金利の計算方法には、単利と複利があります。単利というのは、元本に対してのみ利息を付ける計算方法で、複利は元利合計額に対して利息を付ける計算方法です。

 

複利の場合は、同じ年利率でも利息の支払期間が違うと実際の利息が違ってきます(図表1)。たとえば、元本100万円、利率年1%、利息の支払期間1年の場合、1年後の元利合計は101万円ですが、仮に利息の支払期間が6ヵ月であれば、6ヵ月後の元利合計は100万5千円、1年後は101万25円と、単利より25円多くなるのです。

 

[図表1]

 

金融において短期とは1年以内の取引、長期とは1年を超す取引を言います。短期金利の代表選手はカードローンや普通預金の金利で、長期金利は国債や住宅ローンの金利です。一般に長期金利は、短期金利よりも高くなります。それは、資金の供給者からすれば、長期にわたって供給すればするほど、現金が必要になっても手元に戻ってこないリスクが高まり、かたや資金の需要者からすれば、長期に供給してもらうほど、返済の心配をしないで、長い間資金を利用することができるからです。

 

当然、金利が同じであれば、資金供給者は期間の短いものを、資金の需要者は期限の長いものを選びます。こうした需給関係によって、長期金利は短期金利よりある程度高くなるわけです。

 

(2)固定金利と変動金利

固定金利とは、貸出などで一定期間変動しないことを約束した金利のことで、当初決められた金利が満期・期日まで適用されます。

 

一方、変動金利とは、一定期間ごとに見直すことを約定した金利のことを言います。中長期間の預金や貸出の際、契約当初は期日までの全期間について具体的な金利を決定せず、一定期間ごとに見直すことになります。(次項に続く)

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