(※写真はイメージです/PIXTA)

仕事をスムーズに動かす「経営の仕組み」の構築が必要不可欠です。誰でも仕事ができるようになる計画や制度を仕組化する方法を見ていきましょう。※本連載は、宮内健次氏の著書『経営計画100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋、再編集したものです。

ミスやトラブルを解消するために「仕組み」取り入れる

経営計画のない経営はトラブルの温床です。ミスやトラブルを解消するために、経営にさまざまな「仕組み」を取り入れていきます。

 

取り入れるべき仕組みの全体像は、【図表】のとおりです。

 

【図表】取り入れるべき仕組みの全体像

経営の仕組みのメリット①

経営の仕組みで業績を上げる

各部門、計20の仕組みを取り入れることによって起こるメリットを記します。

 

[メリット1]が①経営部門、[メリット2]が②全部門共通、[メリット3]が営業部門、[メリット4][メリット5]が④製造・建設部門についてです。

 

[メリット1]会社のめざす先が明確になる

経営計画により、経営ビジョンが明示されます。それにより、経営目標も定められますので、会社のめざす先がはっきりします。社員にとっては、行き先が明確なので迷うことなく進んでいくことができます。

 

[メリット2]仕事のムダ、ムラ、ムリがなくなる

5S活動を推進することにより、不要品がなくなり、どこに何があるかがわかります。また清掃が徹底され不良品の発生を防止できます。あいまいな状態がなくなり、ルールが明確になることで、統一した手順で仕事を行うことができるようになります。また、改善提案制度により誰もが仕事の効率化を考えるようになります。

 

[メリット3]営業の生産性が向上

営業部は、営業日報をもとにきめ細かい指示を出し、顧客台帳で取引先を徹底的に管理し、必要な製品をタイムリーに販売していきます。そして、大型案件や新規などの難しい取引先について、顧客アプローチリストにより会社全体で取り組むことで、契約獲得を強力に推進できます。さらに、提案書を作成することで成約率も高まります。

 

[メリット4]作業の生産性が向上

製造部などの、熟練者からの口伝えで覚える作業のやり方については、作業手順書を整備することで、手順を早く覚えることができます。間違いも減少していき、作業のムダがなくなり作業の効率化が進みます。

 

[メリット5]コストダウンが進む

外注管理や購入管理を徹底し、コストダウンを図っていきます。また、品質向上委員会により不具合やクレームをなくし、作り直しの手間を減少させます。

 

ワンポイント
めざすものが明確だと、それをもとに生産性も上がる。

具体的行動
経営計画を始めとして、各部門で核となる仕組みを構築していこう。

 

 

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A4一枚で作る PDCAを回せる 経営計画100の法則

A4一枚で作る PDCAを回せる 経営計画100の法則

宮内 健次

日本能率協会マネジメントセンター

「経営計画」は「A4用紙一枚」から。 この1冊で「A4一枚×経営計画」の基本がわかる。 1万件以上の経営指導をした元銀行マンが教える、最もシンプルな経営計画の実践メソッド。 経営計画をつくり、きちんと儲かる会社に…

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