ミスやトラブルを解消するために「仕組み」取り入れる
経営計画のない経営はトラブルの温床です。ミスやトラブルを解消するために、経営にさまざまな「仕組み」を取り入れていきます。
取り入れるべき仕組みの全体像は、【図表】のとおりです。
経営の仕組みのメリット①
経営の仕組みで業績を上げる
各部門、計20の仕組みを取り入れることによって起こるメリットを記します。
[メリット1]が①経営部門、[メリット2]が②全部門共通、[メリット3]が営業部門、[メリット4][メリット5]が④製造・建設部門についてです。
[メリット1]会社のめざす先が明確になる
経営計画により、経営ビジョンが明示されます。それにより、経営目標も定められますので、会社のめざす先がはっきりします。社員にとっては、行き先が明確なので迷うことなく進んでいくことができます。
[メリット2]仕事のムダ、ムラ、ムリがなくなる
5S活動を推進することにより、不要品がなくなり、どこに何があるかがわかります。また清掃が徹底され不良品の発生を防止できます。あいまいな状態がなくなり、ルールが明確になることで、統一した手順で仕事を行うことができるようになります。また、改善提案制度により誰もが仕事の効率化を考えるようになります。
[メリット3]営業の生産性が向上
営業部は、営業日報をもとにきめ細かい指示を出し、顧客台帳で取引先を徹底的に管理し、必要な製品をタイムリーに販売していきます。そして、大型案件や新規などの難しい取引先について、顧客アプローチリストにより会社全体で取り組むことで、契約獲得を強力に推進できます。さらに、提案書を作成することで成約率も高まります。
[メリット4]作業の生産性が向上
製造部などの、熟練者からの口伝えで覚える作業のやり方については、作業手順書を整備することで、手順を早く覚えることができます。間違いも減少していき、作業のムダがなくなり作業の効率化が進みます。
[メリット5]コストダウンが進む
外注管理や購入管理を徹底し、コストダウンを図っていきます。また、品質向上委員会により不具合やクレームをなくし、作り直しの手間を減少させます。
めざすものが明確だと、それをもとに生産性も上がる。
具体的行動
経営計画を始めとして、各部門で核となる仕組みを構築していこう。