(※画像はイメージです/PIXTA)

中高一貫の灘校に入学して、和田秀樹氏は初めて「大学受験までの6年間のペース配分」という発想があることを知ったという。しかも、灘校が進んでいたのは、ただ授業をしてカリキュラムをこなすだけではなく、徹底的に問題集を解いて、「受験に勝つ学力」をつけさせていたことだという。※本連載は、和田秀樹氏の著書『公立・私立中堅校から東大に入る本』(大和書房、2019年2月刊)より一部を抜粋・再編集したものです。

東大受験は6年あれば攻略できる理由

■1年あたり1000の英単語を覚える意味

 

私が灘中に入学したとき、英語の先生から最初の授業で言われたことが、今でも頭に残っています。

 

先生は、中学に入学したばかりの私たちに向かって、こう言いました。

 

「中学3年間で身につける英単語は1000語だけど、大学受験に必要とされる英単語の数は6000語とされている。要するに中学は義務教育だから、カリキュラムがものすごくやさしくできているわけだ」

 

灘校は中高一貫の6年間を合理的に受験勉強に使っているという。(※画像はイメージです/PIXTA)
灘校は中高一貫の6年間を合理的に受験勉強に使っているという。(※画像はイメージです/PIXTA)

 

先生は、そのあとこう続けました。

 

「馬鹿正直に、中学3年間で1000語の英単語を覚えていたら、高校になってから3年間で5000語を覚えなくてはならなくなる。これでは非常にバランスが悪いでしょ? だから、中1から高3までの6年間で1年あたり1000語を覚えていこう」

 

言われてみれば、たしかにそのとおりです。

 

先生が言うスケジュールで行けば、中1で1000の英単語をマスターしますから、その時点で中3レベルまでの勉強を終えないといけないことになります。

 

それを聞いて、私は初めて「大学受験までの6年間のペース配分」という発想があることを知りました。

 

次に、数学の授業が始まると、先生がやはり似たようなことを言います。

 

「君らみたいに灘中の試験をパスした人間にしてみたら、中学校の数学なんて、居眠りしながらでもできるでしょ。ところが高校になったら、さすがに教科書は難しくなるよ。僕は、数Ⅰから数Ⅲまでを高校の3年間でやるのは無理だと思っている。だから、4年かけて高校の教科書を学ぶことにしよう」

 

先生が言うには、つまり中学校の教科書は中1の時点ですべて終わらせ、中2、中3、高1、高2の4年間で高校の数学をじっくり学ぶ、というわけです。

 

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