(写真はイメージです/PIXTA)

『介護の三ツ星コンシェルジュ――暮らしを豊かにするコラムサイト』を運営する株式会社ベイシスの取締役シニア事業部長である荒牧誠也氏が、多様化する介護施設の種類と有料老人ホームの特長、入居施設を選ぶ際の注意点等について解説します。

「介護施設ってどんなところ?」種類と特長を学ぶ

高齢者ホームは要介護向けと自立向けというタイプだけではありません。介護を必要とし、かつ費用を抑えたいなら公共的施設である特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護医療院があります。

 

これに対して、民間施設は受け皿が広く、介護が必要なら介護入居タイプの介護付き・住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、認知症対応型グループホームがあります。

 

元気なうちに入居するのであれば自立入居タイプの介護付き・住宅型有料老人ホーム、サ高住の自立型、シニア向け分譲マンションがありますが、先々要介護状態になった場合も考慮しておきたいものです。

 

ケアハウスや養護老人ホームは、一人暮らしが不安な方、経済的自立が難しい高齢者を対象とした老人福祉施設です。さまざまな種類の施設がありますが、提供されるサービスや費用、設備がそれぞれ異なりますので、図表1で費用と介護度で比較したホームの種類を知り、ご検討ください。

 

[図表1]シニアの住まいの種類 (費用と入居形態による分布)
[図表1]シニアの住まいの種類 (費用と入居形態による分布)

毎月費用が違う?「介護保険外サービス」とは

介護サービスの受け方は施設によってさまざまです。「介護付き」は「特定施設入居者生活介護」の事業者指定を受けており、ホームの職員による24時間の介護保険サービスを受けられます。介護費用は、介護度ごとの限度額の1~3割と決まっており、受けた介護の数や量にかかわらず、毎月一定額です。

 

「住宅型」は「特定施設」の指定を受けておらず、介護が必要になった場合は、入居者自身が外部の介護事業者(館内併設の場合が多い)と契約し、介護保険サービスを受けることになります。

 

サービス内容は訪問介護のみ、訪問介護+実費のケアなどホームによって異なりますが、介護保険で賄えない部分はホームが提供する「介護保険外サービス」で対応する必要があり、介護費用が月々変動する場合もあります。

 

「介護付き」と「住宅型」は入居条件も違うので、それぞれ図表2をチェックをしてください。

 

※ 介護老人保健施設(老健)は住居でないため割愛
[図表2]要介護時・介護に備えて入居を検討する住居
 ※介護老人保健施設(老健)は住居でないため割愛

 

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荒牧 誠也

幻冬舎メディアコンサルティング

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