パンフレットのない有料老人ホームに「要介護度の高い重度の入居者」が多いワケ

パンフレットのない有料老人ホームに「要介護度の高い重度の入居者」が多いワケ
(写真はイメージです/PIXTA)

パンフレットのない有料老人ホームや、簡単なものしかないホームでは、要介護度の高い重度の入居者が多い傾向にあります。本記事では、その理由とそのような施設への入居を避けたい時にはどうすればよいのかを株式会社ベイシスの取締役シニア事業部長である荒牧誠也氏が解説します。

定期的にSNSが更新されているか、確認するワケ

有料老人ホームの情報を取ろうとする時に、最初に接するのはなんでしょうか? まずはホームのホームページではないでしょうか。次にパンフレットです。

 

ウェブサイトはページ数の制限もあるため、「料金」「場所」「大まかなサービス内容」などが掲載されています。ウェブサイトで注目していただきたいのが、ホームの様子を伝える「ブログ」や「SNS」です。

 

ブログやSNSを運営しているのはホーム長や生活相談員、事務員の方々です。ブログがあるということは、ホームの状況を広く一般に伝え、皆さんに知ってもらおうという姿勢がある証拠です。ブログやSNSが定期的に更新され、情報開示を常に意識しているホームに悪いホームはありません。

 

より詳しい情報が欲しいホームからは、パンフレットと重要事項説明書を取り寄せましょう。

 

■パンフレットは優れた部分を大きく、弱みは小さく書いている

 

パンフレットは、基本的には「入居者を募集する」という目的で作成された「広告」だという感覚で見てください。他社ホームより優れているところは、パンフレットで大きく目立つように記載されています。

 

逆に弱い部分は、あまり目立たせることなく小さく記載されているのです。有料老人ホームには「広告などに関する表示ガイドライン」があり、優良誤認を与えたり、不当に消費者を誘引する表示は禁止されており、記載すべき情報につき細かく規定されています。ですから、得意分野は大きく、不得意分野は小さく表示しているのです。

 

時々、パンフレットのないホームや、あってもものすごく簡単なものしかないホームがあります。こういったホームは、「ある特定の病院や入居相談事業者とつながっている場合」が多いホームです。

 

広告活動にお金をかけなくても、入居者を集めるルートを有しているのです。このようなホームは要介護度の高い重度の入居者が多い傾向にあるといって良いでしょう。

 

寝たきりや認知症の方、医療依存度の高い方が多く、看護体制がしっかりしている一方、レクリエーションやリハビリはあまり充実していない傾向にあります。軽介護の方には適さないホームかもしれません。

 

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荒牧 誠也

幻冬舎メディアコンサルティング

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