K&P税理士法人の香川晋平氏の書籍『東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員―会社が捨てるのは、利益を出せない人』(株式会社経済界)より、会社に利益をもたらす「黒字社員」と会社に損失をもたらす「赤字社員」を判別するための計算式を紹介します。

あなたはどれ?会社にある「4種類のジンザイ」

また、会社には「4種類のジンザイ」がいると言われています。それは、

 

人財…文字通り、会社の財産。自ら進んで何事にも取り組み、会社の宝となる人。

人材…会社の付加価値の材料となる。言われたことをきちんとこなし、役に立つ人。

人在…ただ存在しているだけ。いてもいなくても会社には影響がない人。

人罪…存在自体が罪。ネガティブな発言で周囲に悪影響をもたらす人。

 

の4種類です。この「4種類のジンザイ」を、先ほどの利益貢献倍率で判定すると、

 

人財:利益貢献倍率が10倍以上

人材:利益貢献倍率が3倍以上10倍未満

人在:利益貢献倍率が3倍未満

人罪:利益貢献倍率がマイナス

 

このような目安になると私は考えています。

 

利益貢献倍率が10倍以上の「人財」なんて、そんな人いるの?と疑問に感じる方も多いかも知れませんが、オーナー会社の親族以外で、従業員からスタートして経営者になるような人の多くは、この「人財」です。

 

また、従業員の立場から思い切って起業しても、ほとんどの人が失敗しますが、成功する起業家の多くも、この「人財」です。

 

確かに個人別の業績管理をしていない会社では、この利益貢献倍率を正確に算出することは困難でしょうが、重要なのは先ほどの各計算式を常に意識することです。あなたも胸を張って黒字社員と言えるように、これから利益貢献倍率を意識しましょう。

 

 

香川 晋平

K&P税理士法人 代表社員

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員―会社が捨てるのは、利益を出せない人

東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員―会社が捨てるのは、利益を出せない人

香川 晋平

リュウ・ブックス アステ新書

高学歴なのに、「仕事ができない」と言われる人がいます。 最難関大学を突破した「東大卒」社員も、例外ではありません。 一方、「中卒」や「高卒」などでも、会社に必要とされる人がいます。 つまり、「学歴」と「会社で…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録