「子どもを預けてまで働くのか」と身内から圧力も…ワンオペ育児率7割「働く母親」の実態

女性の活躍が推進されている時代でありながら、多くの女性が出産や育児をきっかけに働くことを諦めている今の日本。その理由として、保育園を巡る問題が挙げられます。今回は、ベビーシッター事業、保育園事業、病院内保育園委託事業、企業主導型保育園のFC事業、人材育成・派遣・紹介事業などを展開する株式会社マザーグース代表取締役の柴崎方恵氏が、現代日本を取り巻く「保育環境」について解説していきます。

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働きながら「ワンオペ育児」をしている女性が多い

女性の社会進出に伴って、この数十年の間に育児や家事をこなす男性が日本でも増えて
きました。それでも、まだまだ女性が担う割合が高いことを示す調査があります。

 

家事や育児は、まだまだ女性が担う割合が高い(画像はイメージです/PIXTA)
育児や家事をこなす男性が日本でも増えているが…(画像はイメージです/PIXTA)

 

働きながら育児をする女性を対象にリンナイが行った調査(2019年)によると、働く母親の7割弱が「自身がワンオペ育児の状態になっていると感じる」と回答しています。

 

ワンオペ育児とは、育児を一人で行うこと。育児だけでも大変なのに、仕事をしながら、
ほぼ一人で育児も家事もするというのは大きな負担になります。また、自分とパートナーの育児分担の割合を尋ねる質問では、育児の約8割を女性が担っているという結果になっています。

 

この調査の対象となったアメリカ、ドイツ、スウェーデンでは女性が担う割合は6割程度という結果になっています。もちろん、日本でも育児に積極的に参加している男性もいます。しかし、国際的な比較をしてみると、日本ではまだまだ女性が育児の多くを担当しているということが分かります。

 

[図表1]育児分担の割合の国際比較

4割超が体の疲れが取れないと回答…疲弊する母親たち

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2019年に行った調査によると、育児にかける時間を尋ねる質問について、正社員の男性は、育児について「まったくしていない」あるいは「30分未満」と答えた人が2割でした。さらに、「保育所等への送り」や「保育所等への迎え」については4割程度の人がまったくしていないと回答しています。

 

[図表2]パートナー(父親)の育児内容の国際比較

 

朝、朝食の支度をし、子どもを起こし、朝食を食べさせ、身支度をさせて、保育園に送り、それから出社して、保育園からの呼び出しの電話におびえながらも短時間勤務で大量の仕事をこなし、やっと勤務時間が終わったと思ったら急いで保育園に迎えに行き、夕食の支度をして、食べさせ、お風呂に入れ、歯を磨いてやり、寝かしつける。そのあとに家事をこなし、時には持ち帰りの仕事をこなす……。

 

子育てしながら働くお母さんの1日は、ざっと書き出しただけでも、ぐったりしてしまうようにハードです。前述のリンナイの調査では、母親の育児の悩みとして4割以上が「体の疲れが取れない」と答えています。家族のために睡眠時間を削って仕事に家事に育児にと奮闘し、疲弊する女性たちの姿が浮かび上がってきます。

 

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株式会社マザーグースホールディングス 代表取締役

大学卒業後、ソニー株式会社入社。結婚、出産を機に元夫の会社を手伝うために退社し、ベビーシッター請負会社を設立。ベビーシッター請負、ホテル内保育、イベント保育、認可保育、病院内保育園委託、企業主導型保育園と、女性の活躍を支援する事業を展開している。公益社団法人全国保育サービス協会で2期理事を務める。

著者紹介

連載出産・育児による離職ゼロを実現…「企業がつくる保育園」の全貌

出産・育児による離職ゼロを実現!企業がつくる保育園

出産・育児による離職ゼロを実現!企業がつくる保育園

柴崎 方恵

幻冬舎メディアコンサルティング

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