「チェックボックス項目」の先取りも視野に入れておく
「温水洗浄便座。宅配ボックス。インターネット無料。」
いま集客力を上げるためにリノベーションを考えているとしたら、このうちのどれかひとつでも取りいれてみれば、検索でのヒット率は上がるはず。あとで詳しく述べるように、空室が多くなって家賃が入ってこないことを考えれば、わずかな出費で集客効果は大きい。
大手不動産情報ポータルサイトのチェックボックスの項目は、ユーザーの求める条件をリアルタイムで反映するため、どんどん更新されている。したがって大家さんも定期的にこのチェックボックスを「チェック」する必要がある。
それだけでなく、近い将来このチェックボックスに入ってきそうな機能や設備、サービスを先取りすることも大切だ。たとえば今後は省エネ性の高さや、耐震性能が賃貸住宅にとってもアピールポイントになると考えられる。
そこで新築時なら思い切って屋根にソーラーパネル(太陽光発電)を設置し「光熱費ゼロの賃貸住宅」を先取りしてみるのもいいかもしれない。ソーラーパネルの価格も下がってきているし、部屋にいる時間が少なく、もともと光熱費の少ない単身者向けなら十分ペイすると思う。そこまではできないという人も、照明を最初からすべてLEDにするくらいなら簡単にできるはずだ。
また筆者の地元である大阪・堺周辺では、東南海地震の危険が迫っていることもあって、耐震性能への関心が高い。とくに木造のアパートを新築する場合などは、耐震性能をワンランク上げて、耐震等級1から2にしておくと、実際に地震がきたとき被害が小さいだけではなく、集客するうえでも効果が高い。
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